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広島・岡山 での シーカヤック & その他 を記録します。
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プロフィール
HN:
けいた
性別:
男性
職業:
職人
趣味:
カヤック ウクレレ ピアニカ 漢方
自己紹介:
後期中年の自営業
3シーズンは 海にキャンプへ、
冬は おうちで漢方の勉強、
そんな日々を過ごしています。
今の愛艇は ノーライト シオン。
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10月18日は娘キノコの18回目の誕生日でした。
流石にこんな日にまでキャンプに行くと愛想を尽かされそうなので
週末は在宅して、いい男親を演じておりました。
ただ誕生日と言っても なにしろ受験生です、
来週は河合の記述の模試、明けた週の半ばから中間、
その間の日曜も特講で埋まるとの事、
なにより当の誕生日自体が長丁場の河合のマーク模試当日…
娘のスケジュールは非常にタイトでヘビーです。
「外に喰いに行く?」「…いやあ その余裕は無いわぁ」との事で
お気に入りのケーキの手配と、自宅での好物責めに留めました。

メニューはチーズ好きの娘の為「チーズフォンデュ」を主食に
「牛ヒレステーキのバジルソースとイベリコ豚のガーリックソテーの
 盛り合わせ 温野菜添え」に「トマトとブロッコリーのサラダ」。
食事の後は、プチポゥアさんのプチケーキ10種盛の
スイーツパーティ」に、フォションのアールグレーです。
← これが10種盛だっ  

大層なメニューに聞こえますが、意外とイエメシは安く付きます、
青春は蛋白質だっ予算を取るぜっ!と気合を入れた肉にしてからが、
仕事の後にYOUMEタウンイズミに買いに行ったら「半額」でしたし、
フォンデュも「雪印北海道100 チーズフォンデュ」ですから…
家族でラーメン屋に行った時の払いに 毛が生えた程度です。
ところで「へー」だったのが「雪印」商品で、
「メグミルク」の冠は牛乳に付けても、チーズには付けないんですね
あの不祥事以降 全商品に付いているモノと思い込んでいました。
Wikiで調べてみると… 分社化していたんですね、なるほど。
あと牛肉に付いていたバジル風味のステーキソースが
日本食研製だったのですが、これが大層美味しゅうございました。
「焼豚卵飯のタレ」でも「をを!この会社 善い仕事するなあ~」と
感心していたのですが、う~ん 出来合いだからと侮れませんね。

で その晩ですが、キャンプに行けなかった無聊を自ら慰めようと、
自宅の庭にテントを張りまして一夜を明かしました … 嘘です、
張ったのは本当ですが、理由はmini200の耐寒性能の確認が目的で、
以前のこの(↓)記事を受けての事です。

>寝転がると、改めて天井までの遠さを実感させられました。
>この点は「寒さに拍車を掛けるNGポイント」として災いするのか、
>それとも「呼気の結露の不愉快さを防止する」メリットを産むのか、
>現時点では何とも「?」です。
>寒くなった頃
に改めて報告したく思いますが、

台風一過で秋が急に深まった為に、日曜の未明に最低気温が
とうとう10度を割り込んで一桁台になるとの事だったので
こりゃ丁度良い頃合いだわい と、チェックする事にしました。
結論から言えば、やはり天井の高さは寒さを増す方に働くようです。
人体からの輻射熱で暖まる空気の量が、天井の低いソロ系と比べて
多いって事なのですから そりゃそうでしょ致し方なし です。
その分 呼気による結露で顔前が湿気る鬱陶しさが無いですし、
大きな開放感が得られる訳ですから 善い悪いじゃなく、
やはりどちらを取るか「好みの話だよね」って事になるようです。
なおコノ日に使った寝具は「普通の厚さのエアマット」の上で、
「スエット上下 」「フリース靴下」「薄手のフリース上着」を着て、
「-7℃迄OKのシュラフ」でしたから、まあ薄手といえば薄手でした。
これに加えて「厚手のフリース&キルティングズポンを重ね着」 と
「ニット帽」を着用すれば氷点下の手前までなら、
快適とは言えないにしても ギリで耐えられそうかな と、
朝まで寒さで目を覚まさずに、安眠できるかな と、思われます。

あと「テントの中に入った砂が自立式の様に簡単に出せない」点を
NGポイントとして書きましたが、その際この様に(↓)考察しました。

>まずポールを倒して、ペグを抜いてから、火消しの纏みたいに
>ポールを振って砂をドア辺りに集めて捨てる… とかかなあ?
>思いついたのが帰ってからだったので 次回試してみます。

試しましたが、この方法では遣り難いので 却下、それよりも
ペグを抜いてテントは倒してしまい、ポールはそのままで片手で保持し、
獅子舞の様に幕体を被り、入り口部分から外に砂を振り出せば、
意外と簡単にキレイに掃除出来ました。
なぜこんな単純な方法を思い付かなかったんだろうか?それが不思議。
なお写真は 庭のテントと、テントに入れて貰えず拗ねている黒ラブです。
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毎週のようにやって来る台風、しかも木曜まで中心気圧900hPa(!!)
中国地方に影響が出始めるのは日曜の昼過ぎからって話だったので、
土曜にサクっと出て、日曜に早起きして昼までにサクサクっと撤収してしまえば
キャンプが出来ないわけではなかったのですが…
これが金曜に至っても920hPaとほとんど衰えずに接近してきたモノですから
強いてキャンプをする理由もないので、今週も大人の態度で見送りです。
結果論から言えば、台風の足が遅くなった為 夕方まで日曜は雨が降らず
心配だった風も大した事が無くて、蓋を開けてみれば楽勝だったのですが、
お天道様の事は慎重にするが吉って事で 悔しくなんかないやい。

で、空いた土曜に水曜日にヤフオクで落札したスクーターを取りに行きました。
と言っても、いま流行のビクスクでも原二でもなくって、
ホントに足単車の50cc、しかもボトムグレードです HONDAのTODAY。
80kgで3.8馬力は、大昔に乗っていたカブの50と ほぼ同じ数字なので
「似たような乗り味かな?」「なら我慢出来る範囲だろ」と決めたのですが…
よくよく考えて見ると、最大トルクと最大馬力の発生回転数がそれぞれ
カブは5500rpm/7500rpm、でトゥデイは7000rpm/8250rpmですから
性格が全然違いますよね。
つまりカブは「下の方でトルクを出して45km/h位迄のピックアップを重視」で
一方トゥデイは「スムースだけど 下はスカスカ、回して稼ぐ」って数字ですよね。
しかも中華エンジンなので、信頼性は イマイチなんですよね
いくら「4st  の」「空冷=水廻りが無い の」「 低馬力 の」 で あってもです。
じゃあそこまで分かっていて何故そんなのを買ったのか ですが
若くて(走行2000km以下)安かった(5万以下)からです。
あと先週ヤフオクで うちの倉庫に長い事寝かせていた古いバイク達が
思いのほかの高値で売れたものですから、
懐の暖かさから気が大きくなっていたってのも有ったかも です。
それと「ホントに中華エンジンってNGなの?4st 原付って力が無いの?」を
体験してみたかったってのも大きかったんです、ええ怖いもの見たさです。
とは言え、ヨーカ堂でもイオンでも、このバイクが山盛り駐車していますから
そんな無茶苦茶なモノでは無い と 思っておこういたいです。
これ

さて出品者さんは、西大寺駅の傍に店舗を構えている業者さんだったので、
土曜に仕事を終えてから、簡単な食事を済ませた後
東福山駅からJRに乗って約1時間、裸祭で有名な西大寺まで伺いました。
10分ほど東に歩くと、ツナギを着た女性が心配そうにコチラを見ています、
お辞儀をすると 先方さんもお辞儀を返す、業者さんのようです。
お互いに「をを、御丁寧に どうもどうも」と、社会人らしくお辞儀の応酬です。
さてでは と、現物を見せて頂くと、いや もう ピカピカでした。
オクなんだからガタガタな商品なんだけど 売りっぱで後はお好きに とか
メーター戻し(実際にオクで落とした軽で掴まされました)物件である とか
その辺も覚悟してたのですが 磨き上げて下さってました、感謝感謝です。
なんて言うか 誠実に商売するぜ!って感じが溢れている御主人と奥様で…
いや 善い買い物をさせて頂きました。
  

しかし走行1656km… なんで売っちゃうの?的な疑問が湧きました。
率直に店の御主人に「なんでですのん?」と伺ったところ、
前オーナーは若い男性で ビクスクにすぐ買い換えての下取りだとの事。
ああ分かります、若い時ほど乗り物に ストーリーだのイマジネーションだの
何かsomething を求めちゃいますからコレでは喰い足りなかったんでしょう。
育ちが良くて 器量が十人前でも 身持ちの固い 地味で 無口な女性が、
若い男性受けが良いとは限らない事と同じ構造の問題ですものねえ 違うか。
ちなみに僕は地味な女性、大好物ですので、チャットのえっちゃんとか。
で どんなですか そんなにあきませんか と、乗ってみて よく分かりました、
良い悪いって言うよりも、正しくこれは「原動機付き自転車」であって
たとえ50ccでも 2st ならまだ微かに香ほる単車らしさの類が皆無です。
そしてアクセルを開けると… 遅い遅い!笑っちゃうくらい遅いです。
信号が青になってガバっとアクセルを開けてもウィリーの「う」の字もなし、
まあうちの女子供が乗った時に安全でしょうから これはヨシ。
平地でのフルスロットルで1分経とうが2分経とうが55kmにすら届かない、
これもR2等の一桁国道や ハイウェイ的なバイパス等を常用する環境なら
セフティマージンとして あと10km/hは出て欲しい所でしょうけど、
2車線レベルで15km圏内位の移動にしか使わないから これも問題ナシ。
従って下駄として使い方を割り切る積りの僕にとっては OK物件です。
でもなんか懐かしい乗り味でしてね、何に似てるだろう CB50S?DAX?
…そう! TOMOSの乗り味が丁度こんなでしたっけ、モペット感覚。
20歳の頃  友人のTOMOSに少しだけ乗らせて貰ってたんですけど
その走らなさ加減とそっくりです、でも混合にしなくて済むだけヨシです、
そして48歳の僕にとっては そう嫌いではない味わいです。

なぜここで原付なのか です、必要に迫られているのか? …いえ別に。
有り体に言って、先週ヤフオクでの手持ちのバイクの出品に際して
当然相場研究をしていた訳ですが 多くのバイクを見ている内に
「そう言えば見近島にカブに乗って来たキャンパーがいたなあ」から
「そういやあバイクのツーリングも良さ気だったよなあ」と進み
「キャンプはともかく、ちょっと『動いて 乗れる』バイクが欲しいかも」になって
「2000km未満か~この値段ではどうせ落ちないだろうから…ポチっ」で
けっきょく僕以外に入札者が無かった アラ落ちちゃった と、こんな次第です。
実は事情があって、来年の節分頃には手軽なバイクが入り用なんですが
それにしたって今たちまちに必要な訳じゃないですから、
やっぱりオク熱に浮かされて、物欲のトリコになってたのでしょうかね。
まあでも来年は 娘も大学ですから、1台くらいスクーターをキープしてても
誰か乗るでしょうよ 無駄にはならないでしょう と自己弁護してみる。
秋の天気は変わりやすいもので 天気予報では9日金曜の朝まで
「中国地方の土日は行楽日和」と言っててくれたのですが
いきなりその昼の予報で「キャンプはダメです」に変わりました。
んなっ話が違う!ですが、台風が足を速めた為だよとの解説に
なにせお天道さまの話ですから、致し方なし です。
そもそも福山は屏風のように聳え立つ四国山地に護られて
問題らしい問題も起きなかったですから、
爆発した御嶽山の事を思えば 文句を言っちゃバチが当たります。
ただ本来 日比~五色台のミニ海峡横断ツアーを行って
四国本土での初キャンプの予定だったのが先延ばしになった事
コレが残念ですが、まあ改めての機会を持ちましょうってコトで。

さて話は変わりますが、実は僕の店の倉庫には
もう何年も乗っていない単車が2台が眠ってました、
ベンリィ90と、キャビーナ90って奴らです。
ベンリィは趣味車としてH9から西へ東へと旅の相棒として、
キャビーナは屋根付きバイクだったのでH11から通勤の足として、
各10年近く働いてくれていたのですが、
僕がオステや漢方の勉強にハマって
毎土日祝が潰れるようになったH18頃から
まずベンリィに全く乗らなくなってしまいまいました。
そしてキャビーナも、経年変化からでしょうね
クランク周りからカタカタ音が出るようになって、
焼きついちゃ怖いな と、これまたH19に現役引退。

それでも気に入ったバイクだったので、いずれは直して
また乗ろう…と思いつつ4年程が過ぎちゃった訳です。
キャビーナに至ってはエンジン自体をスワップしようと、
事故車から降ろした同型モノをストックまでしてんですが、
ここ数年のカヤックやキャンプや忙しさへのかまけ方から見て、
ここまで乗らなけりゃ もうこらあ乗るこたアなかろうと、
ヤフオクに「ジャンク」で出品したんです。
それが無事引き取って下さる方が現れまして、
11日の土曜に無事嫁いで行きました。
キャンプに行けてたら、引き渡しは嫁に頼む積りでしたが
台風の影響で取り止めた事で、バイクを見送る事が出来ました。
引き換えに頂いたお金はお小遣いにしたい所ですが、
なにしろ貧乏所帯なので ここは家計に上納です、トホホ。

来週末は連休です、キャンプに行ければ良いんだけど…
さて前回で陰陽論の背景の説明は終わりです、今回からは各論的な事を。

陽と言えば 
明、男、積極的、攻撃、肉体、外側、前、上、左、表、日、晴、昼、天、熱、奇数、利益、動、味方、
夏、南、背、高 と言ったイメージになります。
陰といえば 
暗、女、消極的、防御、精神、内側、後、下、右、裏、月、雨、夜、地、冷、偶数、損失、静、敵方、
冬、北、腹、低 と言ったイメージになります。

易経」が語るところでは、この世の原初は混沌でした。
この中から光に満ちた明るい澄んだ気、つまり陽の気が上昇して天となり、
この中から重く濁った暗黒の気、つまり陰の気が下降して地となったと説明しています。
そしてこれらの働きを理解すれば、すなわち万物の成り立ちの理解が可能であり、
それを用いて未来予測までも可能としています。
そして森羅万象は 正・反の両面つまり、陰・陽の性格を内包し(「万物は陰を負い,陽を抱く」『老子』)、
これらは相反しつつも、一方がなければもう一方も存在し得ない表裏一体の存在と考えます。
そして陰陽は互いに対立するが故に、消長盛衰する関係にあり、
その関係を通じて陰陽の気が調和して 初めて自然の秩序が保たれる事が
宇宙の基本法則であると(「一陰一陽これを道と謂う」『易伝』)古代の漢人は考えたのですね。

また陰陽論における二元論は、一神教社会における 善悪二元論とは話の次元が異なります。
上記の「陰気」の説明の「暗黒の気」なんて、もうどうしようもない「悪!」って感じがしますが、
「質量が豊富であるが故に、相対的にエネルギー(光・熱)量が少ない状態」が、正しい認識です。
陽が善、陰が悪と絶対的なモノではなく、陽は陰が、陰は陽が有って初めて存在できるモノです。
陰陽論においては、純粋な陽なり陰なりと言った存在は、概念の上以外には存在せず、
実存する物は 陰と陽の性質を内包しつつ、その内包量の比較の問題によって
統一された 一つの物質としての、陰なり陽なりの性格を表に現す事になります。

例えば気温20度で、水温10度の冷水は「陰」ですが、これに陽である熱を加えると、
20度のヌルマ湯で陰陽半ばの存在、40度の湯になれば 「陽」が勝った存在となります。
これは「水と湯」の関係だけを見た場合の陰陽変化ですが、陰陽は絶対的な基準ではなく
他と比較した関係性の中で成り立ちますので、「陽」である筈の40度の湯であっても
真っ赤に焼けた(500度位でしょうか)鉄片にザブンとかければ「陰」の役割となる訳です。

よく混乱の元になるのが「湯液における陰陽の表現方法」についての誤解です。
傷寒論に基づく湯液の運用に際しては、陰陽を用いて「病状の進行度合い」を表現します。
初期の急性症状は「太陽病」と呼び、葛根湯などを投与する時期なのですが
それが進行するに従い「→少陽病→陽明病→太陰病→少陰病→厥陰病」と名称が変わります。
そしてトドの詰りである「厥陰病」期に入ると、もうこれは手の施し様が無い事が多い時期なので
「やっぱり『陰』って Badなイメージだな~」と、刷り込まれがちな気がします。
これはあくまでも「厥陰」とラベリングした時期が、死期に近いと言うだけであって
「厥陰」には何の罪も有りません。
それは「火傷の程度には、1度から3度まで有って、3度が一番具合が悪い」からと言って
子供が通う小学校のクラスが1組から3組まで有る内、3組が1番具合が悪い… そんな訳がない!
それと同じ事です。

このように、森羅万象を構成する各要素に、人間が判り易いように あくまでも「仮に」
名付けただけに過ぎない事を理解して頂き、混乱しないように注意する事が運用上必要です。

もう数回 陰陽論は続きます。


随分 間が空きましたが、陰陽論の最後です。
さて 陰陽 の特徴と言うか、たたずまいと言うかは、以下の5つに要約されると言われています。

1)陰陽互根
陰があれば陽があり、陽があれば陰があるように、互いが存在することで己が成り立つ。

2)陰陽制約
提携律とも言い、陰陽が互いに同じ方向にバランスをとるよう作用する事。
陰虚すれば陽虚し、陽虚すれば陰虚する。陰実すれば陽実し、陽実すれば陰実する。

3)陰陽消長
拮抗律とも言い、陰陽が逆方向に量的な変化をしてバランスをとるように作用する事。
陰虚すれば陽実し、陽虚すれば陰実する。陰実すれば陽虚し、陽実すれば陰虚する。

4)陰陽転化
循環律とも言い、陰陽の同じ方向への、質的な変化である。
陰極まれば陽極まり、陽極まれば陰極まる。

5)陰陽可分
交錯律とも言い、陰陽それぞれの中に様々な段階の陰陽がある。
陰中の陽、陰中の陰、陽中の陰、陽中の陽。

このうち1)の互根は、絶対神の存在が根底にある西欧圏の人には難解な認識らしいです。
ですが、私たち東洋人には結構すんなり「ああ、そんなモンよね」と理解できると思います。
あえて言語化するなら、絶対的な存在は無く、拮抗する2つの(或いは幾つかの)極の間を
揺れ動く様こそが、物質の本質であり、生命の営みの真髄である と言うところでしょうか。
しかし
ただパッと見たところ 2)の制約と、3)の消長は矛盾していますね? 
2)では「陽が大きくなれば、陰も大きくなる」と言い、
3)では「陽が大きくなれば、陰は小さくなる」と言っていますから。
これは一見矛盾して聞こえますが、核心のみを取り出した為、難解なだけだと考えます。

「本質と、見かけ上の、動態を顕している」と僕は捉えているのですが
その理解へのヒントは、たとえば化学の「ボイルの法則」に見出せると思います。
体積と圧力の積は一定温度下では常に等しい、いわゆる「P1・V1=P2・V2」って奴です。
この場合「P1=陽の量(体積)」「V1=陽の質(実なら正圧、虚なら負圧)」
「P2=陰の量」「V2=陰の質」と、捉えれば収まりが良いようです。
(さらに、陰陽の質と量が全く平衡した状態を陰陽論上では「平」と表現します。)

つまり「陽(の体積)が大きくなれば、陰(の圧力)も大きくなる」が、2)の制約の趣旨でしょう。
この時「陰の体積」は、小さくなっている訳で、この理論的説明が、3)の消長で言うところの
「陽(の体積)が大きくなれば、陰(の圧が高まった分、体積)は小さくなる(減る)」の
趣旨である と考えれば、筋が通ってくるような感じになりますね。

また 4)は「厳冬の極みに、春の兆しを感じる」との意味の「一陽来復」に最も現れています。
「厳冬期の極み=陰の量的な極限」に至る事で、陽気の圧縮は極限にまで高まり
爆発的な勢いを内包して、しかし表面的には至って静かに、春から夏に向かう、
こんな季節の(漢方では四時と言います)巡りから、法則性として見出されたのでしょう。

そして5)は「純粋な」陽も陰も、概念上でしか有り得ない事を表現しています。
極悪人にも慈悲心はあります、真夏の暑い最中にも ふと秋の訪れの兆しを感じます。
物事は「ズバッ」と直線的に断絶を以って切り替わるのではなく
全てサインカーブを描いて 陰と陽の質と量の変換の中で、グラディエーション状の
変化をすると言う、指摘と考えています。

これで大体 陰陽論については話せました。
まだ漢方の運用上に必要な「三陰三陽」「土王至陰」「八綱弁証」等の概念については
お話できていませんが、これはまた関連付いた 各難の勉強の時に触れましょう。

これで陰陽論については一旦終わります。次回からは 五行論 に入ります。
今回は世界的大企業勤務のバラキさんが3連休を取って、
「四国単独渡り&グルメツアー」を敢行されると聞き、
通常の飛び石休しか取れない零細個人事業主の僕は
初日のみ参加と言う形でキャンプを、ご一緒させて頂きました。
キャンプ地は「小島」、ちなみにこれで「OJIMA」と読みます、
場所は真鍋島の四国方面に1つ先の「佐柳島」の西隣りですから
四国本土までは11km、ベースキャンプにするには良い距離です。
行政的には多度津町になるようなので、塩飽諸島に入るのでしょう。
前回は去年の秋頃、僕独りでのキャンプで訪れました、
山が染まりかけでしたから11月初旬かな?約1年ぶりの再訪です。
僕の今回の目的は「アウトドア鍋」「mini200の実地プレビュー」
それと真鍋島の南岸をじっくり見たことがないので、その見分です。

これは僕の軌道

白石・多度津方面への出航は、いつものカブトガニ産卵地から、
時間は14時30分、出港地から小島までは丁度19kmです。

バラキさんは早めの11時に出港されるとの事で別行動。
と言うのも、かつてキャンプをした北木島の楠港傍の浜で無くした
赤いアルミペグを探す時間が必要だから との事。
ただこの「かつて」が一昨年の初冬の事なので… 
絶対みつかんないってば!とは言い切れませんが、
2階から目薬を差すようなモノですから、普通は…なかなか…。
(ちなみに菱の実に足の裏を刺されながら探されたものの
 残念ながら見つかんなかったそうです、御愁傷様です)
ひょっとしてまだお捜し中かな?と岸近まで寄りましたが
舟影が見当たらなかったので、先を急ぎます。
写真は左が出港時の愛艇、今回はコックさん仕様でフライパン搭載、
右が北木の浜、南側は菱が無いようなのですが この写真の北側は…。
ご覧の通り 当日は台風の影響でか曇天で優れない空模様です。
 

佐柳~真鍋島間は航路に当っていますが、幸い待ちはなし、
微妙に逆潮だったのでパドルは重かったのですが、
最干潮を含んだ時間帯の漕ぎなので、波はほぼ無しで味はヨシ。
でも3時間は切れずで、到着は17時40分でした。
上陸後さっそくmini200を設営するのにペグダウンを始めます、
しかし記憶していた以上に平らな所が少なくて悪戦苦闘、
下が砂地な為 ペグの利きが甘く、ポールを立ち上げた瞬間に
牽引力がかかった分のペグ2本飛んでしまい大慌て。
さらにテント内に入って よく見てみると 下が柔らかい為
センターポールの下端がフロアに食い込んでいます、
たちまち破れる事は無いでしょうが不安定な感じなので
浜に転がっていた樹脂板を当て板にして急場を凌ぎました。
そんなでテントが何とか形になったので、やれやれと
荷物を放り込んで時計を見ると既に18時を回っています!
風は大した事がなさそうだったのでガイラインは省略 ってか
薄暮ってきたので、タラタラしてると食材カット等の調理が、
真っ暗な中での作業になりそうでしたので 止むなく省略。
そんなで着替える間も惜しかったので、何ともシュールな
パドリングウェアでの調理と言う絵図での準備です。
一通り用意ができて鍋の煮え待ちの間に、やっと着替えを、
と言うのも、まだ少し早いかなですが寒さ対策に
ロングジョンを着込んだもので脱ぐのが手間だったんです。
ちなみに僕的には暑くも寒くもない着用感でしたが、
一般的にはまだ早いのかもしれませんね。
今回は鳥と豚の寄せ鍋で、締めは卵とじラーメンとしました。
撮るほどの見栄えではなかったので写真は無いですが
なかなか美味しゅうございました、腹いっぱいです。
やはり最高の調味料は 空腹、そしてアウトドアですなあ。
ちなみに食材と調理道具 調理は僕、酒類、甘物はバラキさんと
負担を分担したのですが、
僕の方が得し過ぎかも?まあそこは納税額の差って事で。
ワインを頂きながらバカ話は続き、夜は更け行くので有りました。
写真は「手前から佐柳島、小島、高見島」「小島からの佐柳島東岸」
 

さてmini200ですが 荷物を無造作に放り込んでも問題無く寝れます、
こんな横着したらBUNDOKソロでは足の踏み場すら無くなりますから
やはりかなり広いですね、それに出入りに限らず何かと腰が楽です。
ただやはり当初から予想していた通りの
①寝ると傾斜が強いインナー壁面が、顔に近くて鬱陶しい
②寝返りを打った際にポールに当ると倒れないかと ヒヤッとする
③幕体が大きくてカヤックへの積込が大変   さらに
④自立式だと撤収時中に入った砂を簡単に排除できるが
 コチラは非常に面倒 と言ったNGポイントが目に付きました。
でも
①天井が高いからか(少なくとも今回は)結露はしなかった
②結構強くポールに当ったが 問題は起きなかった
③カーゴに入れず、ドライバッグに入れてリアに外積みしても、
 ロールの邪魔や、風の抵抗にまではならない ので まあヨシ。
④に付いては、撤収の際
まずポールを倒して、ペグを抜いてから、火消しの纏みたいに
ポールを振って砂をドア辺りに集めて捨てる… とかかなあ?
思いついたのが帰ってからだったので 次回試してみます。
それとNGポイントではないのですが、
本来はフロアを固定したペグに、フライの端も固定するのですが、
この際 不均一なテンションを発生させてしまうと
センターポールを倒してしまいそうなので、別ペグを使いました。
時間にして3分程加算ですが、まあ誤差範囲として良いでしょう。
こうやって写真で見るとティピーっぽい雰囲気が中々好ましいです、
そして隣のヒルバーグと比べると背の高さの違いがよく分かります。
 

22日の朝が来ました、遠くに見えているのは南備讃瀬戸大橋かな?
5時30分に目が覚めたのですが、昨夜の酒が残っていてダラダラ。
目覚ましに6時だぜって怒られて起床、例によってパンの朝食。
バラキさんがまだ起きてこないようなのでゴミ焼きをします、
結構北東の風が出ていて今日の航路は波が立ちそうです。
復路の予定は27km、潮待ちで9時過ぎまでレレタイム。
時間が来たので出発です、バラキさんと互いの旅の無事を祈り合い
僕の方は 先ず小島の南~西岸を周ります。
小島、佐柳島、高見島の3島は、本来は鉄分を多く含んだスス黒い
岩で出来た島だそうですが、写真でも判る通りキャンプした浜は
ケイ素を多く含んだ白砂でできています。
小島の周りをグルっと廻ると、確かにこの東岸の浜以外は
不機嫌な感じの黒い岩肌だったり浜だったりですし、
佐柳島の周りも東岸の砂州以外は同様に黒っぽいゴロタ浜です。
どうもこれは「東岸」がキーワードの様で、
上げの時も下げの時も波が常に東南方向から来ていましたから、
白砂は別の島から波に運ばれて来るのかも知れません。
なお写真右はバラキさんはさて置き、自分の無事を祈る僕です。


何でも佐柳島と真鍋島、特に後者は「ぬこの島」で有名だそうで
ハートウォーミングな仕草のニャンコ達を見る事ができるかな?と
期待していたのですが、予想通りの風波で佐柳島東岸北端は大荒れ。
とても写真が撮れる状況じゃなかったので、拝借した写真ですが
下左の写真の様に、雁木の所で数匹のぬこ達が思い思いに
昼寝や散歩を楽しんでいました、楽しんでいたようなのですが、
そのスグ下の白線までドッパンドッパン波が押し寄せてたんです。
心温まる所じゃなく、今にも波に攫われるんじゃなかろかと心配で
見ているこっちは「逃げてー 超逃げてー」って感じです。
でも警告するのに近付きたくても、
カヤックごと雁木に叩き付けられそうで 危なくて とても無理です。
「島のぬこなんだから危険な範囲は判ってる…よ…ね?」と
若干自分を誤魔化しながら佐柳島を後にしました。
当然その続きの真鍋島との間の海峡も大荒れで、
波のフェイスにブレイスを掛ける場面が連続でありーの
頭の上から波を3~4発喰らいーので、結構タフな目に遭いました。
それが真鍋島に近づくと、日は差し 風は止み 波は穏やかに…
写真右は南岸唯一の民家「ペンション三虎」さんですが、
こんな感じに落ち着きました、出るタイミングを間違ったか…orz
なお「島民よりぬこの方が多い」筈の真鍋島でしたが
ぬこは家につくって事らしく、1件しか家の無い南岸では
髭一本といえど、見掛ける事はできませんでした。
これが「犬の島」ならば「いっちょ北岸も巡ろうか」って
話にもなろうものですが、残念ながら愛猫家ではない僕には
そこまでの情熱はありませず北木島に向けて進路を取りました。


そして北木、白石と西岸を北上します。
イメージでは「汚れた海域」だったのですが…アっルエェ?
下の写真は北木西岸の中ほどに有る浜で休憩した時のモノですが
すごく綺麗でしょ?うーん笠岡諸島も馬鹿にできませんね。
なお昼食に食べたPASCOの「ちぎってシナモン」が美味かった~。
ちなみに白石の北岸は民家が多いのと、港湾施設のせいでか
予想通り安定のバッチさでしたがこれは まあしゃあない です。


白石島北岸から、高島の南→東岸と抜けて、出港場所に戻ります。
と チリ紙交換のような割れたスピーカーからの音楽が後ろから…
え?後ろ?海なのに? と振り向くと何やらデコられた船舶が、
よく見ると幟旗だけではなく 神輿らしきものも積んでいます、
ああ天神祭の船渡御と同じく神様を渡しているのね と納得。
調べてみると21日は出港地の向かい側で少し上流にある御社の
神島天神祭という御祭だったようで、見ると結構な人出です。
緑のラインが当初の予定でしたが、渡し口はどんな風だろうと
片道2kmほどの寄り道を少し漕ぎ上がってしてみました。
お練りまでは見れなかったですが、こう言ったイベントを
海側から見たのは初めてで、中々興味深かったです。
翌月曜に患者さんに聞いてみると、僕が見た祭りだけでなく、
備後地方の海際の集落の祭りは21日に多く行われたとの事。
村祭りは収穫祭的な色合いが濃いですから
稲刈り後の10月初旬がほとんどのように記憶していますが、
漁業や海運は星の位置を見て、進路を決めるから
星辰の分岐点の一つである秋彼岸に祭りをするのでしょうか?
なんにしても「へー こんな時期にやるんやなあ」でした。
そんなで船揚げしたのが14時30分、
結局この週末も まるまる24時間遊ばせて貰いました。


記録:キャンプ13/10泊 ・ ぷかり31/30回 今年の目標達成!!


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