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広島・岡山 での シーカヤック & その他 を記録します。
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プロフィール
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けいた
性別:
男性
職業:
職人
趣味:
カヤック ウクレレ ピアニカ 漢方
自己紹介:
後期中年の自営業
3シーズンは 海にキャンプへ、
冬は おうちで漢方の勉強、
そんな日々を過ごしています。
今の愛艇は ノーライト シオン。
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この冬はここまで「異常?」って位の暖冬でした。
去年の11月の最終日曜に沖浦でキャンプした時の最低気温なんて
6月上旬並みの15度でしたモンね。
でもやはり帳尻は合うモノですね、30日の金曜日の未明に霙が降ってから
ガッツリ寒くなって、最低気温が0℃前後の日々が続いています。
そんなで今回こそ低温キャンプチャレンジです。
予想最低気温が-3℃の今年一番の冷え込みに
最低気温0℃までは耐えられた先週の装備で間尺が合うかを検証しました。

テントはこれまたNewテントで、キャプテンスタッグの「リベロツーリング」です。
どんだけ買うたら気がすむねん 体はヒトツやで ですが、一応言い訳を。
カヤックキャンプしか しない僕ならば 設営場所は大概砂浜ですから
非自立式のテントでも問題なく立てられるのですが、
最近Myブームのスクーターキャンプまで考えると、取ったプランによっては
泊地の設定が 道の駅等の舗装された=ペグの利かない場所でしか選べない
そんなケースも十分に有り得ます。
すると初見であったり、Web等で十分に情報を集められなかった場所を
泊地に選んだ場合は無難に自立式を携行したい訳です。
そして今唯一手持ちの自立式であるバンドックソロは中々高性能なのですが
荷物の少ない夏場は無問題でも、ウェア等で荷物が増える時期になると、
長辺は兎も角 あまりにも幅が狭くて、どうにも窮屈で辛かったんですね。
そんなで「もう一回り大きな自立式テント」として購入に至った訳です。
ちなみに これでウチのテントは以下も合わせて5張りになりました
・バンドッグソロ:最軽量&夏に必要なフルメッシュの自立式。
・mini 200:腰が楽なワンポール、広々テントで快適キャンプがしたい時用。
・5人用のファミキャンテント:災害時の防災テントのつもり。
・T2-192:イロモノ … やっぱりこれが味噌っ粕な様ですね …
流石に買いすぎやで お蔵入りちゃうん?と自分でも呆れておりまする。

さてこのリベロ、フライにベンチも付いており、インナー上部メッシュも大き目で、
フライとインナーの間隔も広い=空気抜けが良好な様ですから
結露性能もソコソコ高いのじゃないかなと期待しています。
ただドアの設計がイマイチ甘くて使い勝手が悪い様に思えます。
僕の初代テントであるバンドックツーリングのドアの構造は、
埋め込みメッシュを、ファブリックで覆い、ジッパーで留めている形だったので
風を通したい時には、覆いをジッパーで開放すれば良いだけでしたが、
リベロはメッシュとファブリックの2重ドアなので 出入りの際に
あらかじめ外側のメッシュドアをロールダウンしておくか
いちいちドアを2つともジッパーで開けなくちゃ で、意外とこれが面倒です。
さらにドア形状がD型でなく山型なので、ジッパーの下げが十分でないと
足が引っかかり(特に寝ぼけていると)出入りが微妙に危険です。
まあでも逆に言えば、これ以外は文句が無いので 後は性能の確認です。


今回の装備も基本的には前回とほぼ同じで 下から
グランドシート→テント→フォームマット→銀ペラ→エアマット→シュラフとし、
シュラフの中は外から 銀ペラ→カッパの上着(新規)→フリース毛布(新規)
→化繊綿のキルティングパーカー→ダウンベスト→ヒートテックシャツで、
下はヒートテック股引(新規)→フリースズボンと、厚手フリースソックス、
このような形の装備です。
フリース毛布と股引は追加装備、カッパはシュラフ内の結露対策です。

いつもの様に 日の有る内にテントを設営します、少し日が長くなりましたね。
組み立ては至って簡単、スリーブ部分の縫製が善くって気分良いです。
ポールの接合部が少し渋いので シリコングリスを塗布しておきました。
リッジポールが無いため組み立ては早いのですが、
しかも単なるクロスフレームで、魚座型フレームではないですから
ヒサシ部分らしき出っ張りが浅く、その点で雨が降ったら鬱陶しいかも です。
バンドックソロよりは遥かに大きいですし、バンドックツーリングと比べても
インナーの全幅、全高共に20cm大きく、またウォールの立上げも急な為
バンドックツーリングでは 結露したインナーのウォールに頭や足が当たって
不愉快だった点が免じられているトコロは評価できます。
ファブリックのインナーなので、隙間風的な寒さは皆無です。
トイレに立った3時過ぎに目覚めましたが 結局それ以外は朝まで爆睡でした。
翌朝気温推移を見てみると 結構寒かったのですが 結果は上々です。


フライの内面とインナー外壁は ベンチ開口部付近のみの結露だったので
地面からベンチ開口部への湿気の抜けは良好なようです。
ただフルメッシュインナーでない為、インナーは内壁全体がビショでした、
フライの外面に朝露は降りていませんでしたから、排気が甘いようです、
この対策としては 真冬でもドアはメッシュドアにして使う事でしょうかねえ。
フルメッシュのバンドックソロで、フライをキッチリ下まで引き降ろしておけば、
寒さによる辛さは、ほぼ無視できる事は確認済みとは言うものの…
なにやら折角そこにあるファブリックドアを外すのは 心理的に抵抗がありますが。
撤収については 時間も短くて済み 全体としてソツなくまとまったテントと言えます。
なおシュラフ内での結露によるナイトウェアの濡れ防止にカッパを着てみましたが
これはあまり役に立たなかったなあです、防寒には一役買ったかも?ですが。
肩甲骨周りはドライだったのですがパーカーの腰周りが濡れてしまっていました。
更にその内側に仕込んだベストは乾いていた事からパーカーを濡らしたのは
内部からの汗ではなく、外からの結露だったと思われますから。
おそらく各種テントの今後の使い分けは
「夏季と雨天時はバンドックソロ」「夏以外のメインはリベロ」
「強風が濃厚ならT2」「冬本番や、腰の調子が悪い時はmini200」かな?
…ところでコレを書いていて何故かサンダーバード2号を思い出しました。

ところで友達が新幹線を使ってTDRに遊びに行くと聞いたので それなら と、
東京駅の総本家千疋屋さんでマンゴープリン、イチゴプリン、苺オムレットを
買ってきてくださいな とお願いしておりましてですね、
31日の土曜日に「帰ってきたよ~」と連絡を頂き、頂戴にあがりました。
写真はコレ ↓ いやー旨かった!!これって取り寄せが利かないんですよね
これまでイチゴプリン以外は食べた事がなくって楽しみにしていたのですが
イヤイヤ どれもこれも風味絶佳!口福を呼ぶ一品ですねえ…。
そして「一流の店って気配りが違うなあ~」と感心させられたのが
右の写真の 賞味期限表示 兼 蓋留めのシールの扱いです、
コレを剥がすのって結構てこずりません?斜めに破れたりして。
で、赤い丸の中を御覧下さい、ドッグイヤーに折ってあるんですよね、
ちっさな気配りですが コレ具合良かったんですよぉ。
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     さて今回は昨年末に衝動買いした「DoppelGanger T2-192」の使い勝手を
センター試験の翌週の1/24(土)に
庭キャンプで確認してみました。

例によって日のあるうちにテントを組む って言うか、膨らましてしまいます。
前回の試し張りの時には「トンネル部分がピンと張らない」と書きましたが
最初からガイラインを張れば それなりに綺麗に張れました、慣れの問題かな?

ただ標準装備のポンプだと嵩張るので、携行に有利な小型を使ったので
時間的には10分程度掛かりました、うーん 普通のテントと変わりません、
そうすると この点でのアドバンテージは さほど無い事になります。
一方 130cmも有る室内高に担保された
居住性の高さは、
普通は強風時の弱さとトレードオフになってしまうモノですが、
ガイラインを強く引けば、エアフレームがしなり 背が低くできますから
その点は「折れない」点と併せて、強味になりそうですね。
そして床付き前室が極めて有効ですね、トンネル部分から這い出して
ここで身拵えを出来るのが、非常に腰に優しいです。
そして撤収、これは5分ちょっとで仕舞えますから美点と言えます。

さて24日土曜の
23時 家族の生暖かい視線を背に庭に出ます。
その時点で
4℃と 同じ23時で氷点下だった前回よりはマシですが
まあそれなりに寒いです、最低気温の予想も1℃らしいですし。


前回Bundokソロで庭キャンをした時は、寒くて何回も目が覚めましたから
今回は若干工夫をしてみました。
水捌けの悪いウチの裏庭でのキャンプでは、結構テント下面が湿ります、
これがテント内の室温低下を助長したのかも?です。
その考察を元にブルーシート(所謂ドカシー)をグランドシートとして敷き、
そして下から フォームマット/エアマット/
銀ペラ/シュラフ の順で重ね、
そして熱源として前回同様 シュラフ内の
足先にチョー熱湯の入った水筒と、
腰の下にちっさい使い捨てカイロを、各1つ投入しました。
そして シュラフは
Snugpak スリーパー0+だけでは 力不足かも?なので
シュラフ内部で 銀ペラを前回最も寒さを感じた 下腿半ば~乳下の位置に、
体温を反射させる為にアルミ面を内側にして巻きつける事で、
擬似シュラフカバー的な形として、体温を逃がさない工夫としました。
それでもまだ不安だったので、ヒートテックの上に今回はフリースではなく
薄手のキルティングパーカーとし、更にウルトラライトダウンベストを
着込んでのチャレンジです。


結論から言えば、04時に尿意で目覚めた以外は熟睡でした。
ただし
今回の気温推移を 翌朝にWebでチェックしてみると
前回は最低気温が-4℃、
今回は明け方に記録された0.8℃、
気温推移を 翌朝にWebでチェックしてみても概ね1℃台での推移 と、
条件が違いすぎるので 追い風参考 ってトコロですが。
でも実際に今回以上の寒さが予想される日に
キャンプに出かけるか?です、
… まず僕的には有り得ませんねえ。
よって
最低気温のシュミレーションとしては、この程度の条件で行う事が
現実的と思われますので これ以上の防寒グッズの追加購入は
必要無いと結論付けましょうか。

ただ今回は結露に非常に悩まされました。
テントの外面は全然濡れていないのに フライ内面は豪快に結露しているし
シュラフ表面も微妙に濡れている事から、換気性能は良くないようです。
ちなみにシュラフカバー代りの銀ペラは、かなり有効だった様に思えます。
ただ使い様が悪かったのか、アルミ面とパーカーの間が結露でグッショリ、
肌着はドライでしたから、汗ではなく呼気が結露したと思われます。
今回は肌着まで濡れる事が無かったからヨシですが、もしそうなると
キャンプ先で風邪を引きかねません うーん 何か打つ手が有るのかなあ?
とりあえず次回は雨具を着て寝る位しか思い付きません…。

以上より現時点での T2の評価は
GOOD「居住性は数値以上に良好」「バラシだけなら非常に早い」
 「前室の使い勝手が良好」
「真夏以外インナーは要らなさそう」 
BAD「空気の抜けがイマイチで結露が多い」
「ポール周りの設計が甘い」
 「仕上げが雑」「非自立式」「重い」 となりますね…。

あと24日には 大学に願書を出すに当たって添付する調査票を受け取りに
娘キノコの通う高校に伺ったのですが、
併せて
受験校の最終決定について進路指導の先生に懇談頂きました。
結論から言うと前期は バンザイシステムでもA判定が出ている事だし、
ほぼ鉄板ですからそのまま岡大に出しましょう でした、
そして後期については、愛大に変更しました。
広大後期は実質「センターの結果のみ」で合格が決まってしまうので
鉄板と言うにはセンターで93%は欲しかったんだそうです。
となると15点足りない娘キノコの得点では、6vs4で合格が見込めても
決して 8vs2でも7vs3でもないって位置だそうです。
となると広大によっぽどの思い入れでも無い限り、
何もわざわざ背水の陣を牽く事もないでしょう と、
それなら「前期がダメでも後期で鉄板」って状況を作っておいて
気持ち善く岡大を受けた方が 合理的じゃないですか?との御話を
進路指導の先生から頂いた事が大きかったんですね。
さてどちらの大学に行けるのか? 前期は2月25&26日です。

Xmas がこっとっしっもお やってくる♪ by 達郎の嫁 ってなもので
よいこ達が大好きなイベントが近付きつつあった とある12月の出来事です、
コレを書いているのは 明けて2015年も3日になってからなのですが。
実は僕の誕生日が
Xmas の前日なので、毎年妙に浮かれてしまいます、
三角のキンキラ帽子でも、被ってやろうかくらいの勢いです。

去る12月中旬に やって来た
サンタならぬ強い寒波の中で物好きにも
極寒シュミレーションをした事は前3回の続き物ブログで報告した通りですが、
その際に使ったBUNDOKソロの居住性に 今更ながらですが
改めて「窮屈だなあ肩凝るなあ」と感じました、まあその分軽いんですけどね。
少し広いテントとして
手元に mini200も有りますが なにしろ非自立タイプです、
ベグが利かないと張れない為、ある程度設営場所を選んじゃいます、
そこでイッチョ広めの
自立式テントが欲しいな …と オクを巡回していました。
そんな12月18日に
ドッペルギャンガーエアフレームテントT2-192」って
トンネル型の 何だか面白そうなテント(左の紫の方)が引っ掛かって来ました。
名品HILLEBERG NALLO2(赤い方)」に なんだか似てるなあ ですが、
トンネル型は多かれ少なかれ、こんな王
蟲っぽいシェイプに収束するのかも。



面白い点は、フレームがポールではなくエアチューブなトコロです、
寡聞にして日本のメーカーではこんな奇天烈なのを僕は知りません。
パッと見た感じは 上記 ナロ2に似ていますし 寸法も、
ナロ2が室内220×130、最大高100、全室長115に対し
T2-192は室内220×125、最大高105、全室長90と近似値です。
ただしポイントとなる
スペックは全くの別物で
ナロ2は
重量が2.3kgでチョー軽量価格も約9万円とチョー高価、
それに対して
T2は重量は2倍の4.5kgと、2人用としてはヘビー級です、
一方お値段の方はというと
実売で一万八千円前後と、まあ普通の価格ですよね。
ただ定価
は三万四千円と、安テントブランドのドッペルギャンガー社にしては
同セグメントのテントの中では最高額の値付けとなっていますけども。
また前面に押し出しているコンセプトも両者は正反対と言っていい位違います、
ナロ2は
超軽量、引き裂きスコアが高い素材を奢った幕体、
工夫を凝らした空調機構、シンプルな設計ゆえに可能な素早い設営等、
砂漠や雪山をマジで攻める為のヘビーデューティー仕様です。
T2は他テントにはない、空気を入れて徐々に立ち上がってくる楽しさ」
空気を入れるだけの新世代テント」イロモノとしての面白さを謳っています

でも「T2って
結構サバイバル性能が高いのでは?」って気もしています、
と言うのは 上記以外のコピーに
「作業手順が明確なシンプル構造」
そして「エアフレームには強度の高いTPU素材を使用」と書かれており、
前者から「荒天時でも速やかに設営でき、シンプル故に壊れにくい」ですし
後者も「フレームが折れる事はないし、素材的に破裂もし難い」と取れば
かなりの風雨にさらされても耐えられそうに思えるからななんですね。
またアウターが単なるフライではなく 底があるシングルウォールテント状で
その中にメッシュインナーを吊り下げる構造なので 2重底となりますから、
地面からの水の浸透にも大きなアドバンテージが有ると思われます。

でも本来
僕はカヤックキャンパー(の積り)ですから その視点から考えると
砂浜でペグが全然効かない時にも何とかなる自立式テントこそが必要で、
非自立式でもあり、天井も高くないT2は 別に欲しい訳では無かったんですね。
でも酔っ払っていたんでしょうね~つい「とりあえず5千円でポチッとこうか」
「コレ未使用品って事だし、実売の1/3足らずじゃあ落ちゃあせんっしょ」と
冷やかし入札の積りだったのですが…
「おめでとうございます!!あなたが落札しました。」ですって あれま。

12月24日に現品到着、まあXmasプレゼント ToMeで良いか的なノリです。
週末の27日に、ソレをまた例によって庭に持ち出して チェックです。
まず日の有る内に設営してみます、確かに設営は本当に早く出来ます。
ただし
本体に「ピンっ」と美しくテンションが掛かりません、何故?と見てみると、
「エアフレームと、フライを繋げるベルクロが5ケ所しかない」為と
「エアフレームを構成するチューブを内蔵する袋状のカバーの縫製がアバウトで
 片側のチューブが引っ張り上げられて カバーの底までチューブが届いておらず
 押さえが利かない分、その側が微妙に傾いてしまう為」の様です。

その緩みっぷりたるや、弛んだフライがインナーメッシュと触れてしまう程で、
これでは一定以上結露すると インナーがかなり濡れてしまう恐れがありました。

前者の問題は、短い後ろチューブでは無視できるレベルなのですが、
長い前チューブで夜露死苦ない感じです。
ベルクロを2ケ所位 縫い付けてやって増設すれば解決するのでしょうが
僕も僕の家族にも、裁縫スキルが無いものですから泣くしかないです うわあん。
後者は カバー下端の隙間に、硬質ウレタンを仕込む事で若干の改善を見ました。
更に ガイラインを前方に2本張る事で 本体部分にソコソコの張りを生み出せ、
インナーとフライの接触も解消できたので まあヨシとします。
でも毎回必ずガイラインを張る必要があるなら
結局、普通のドーム型と
同じ位の
設営時間が掛かってしまいますから「素早く設営できる」点について
アドバンテージは無くなってしまうのですが。
でも話を聞くと ポップアップ型テントなんかも「とりあえずの設営」は秒速でも
風が吹いても安心な形にまでセッティングすれば、結局 出来の良いドーム型と
大差ない時間が掛かっちゃうとの事ですから、まあそんなモノなのでしょうか。
あと やはり4.5kgは重いです、空調機能が良好で結露が酷くなければ、
冬にはインナーを外してしまって シングルウォールものとして使うのも良さそう。
じゃあ夏の使い勝手はどうだろう?ですが、そもそもフライ自体が無いので
「フライの裾」は当然無い訳ですから 下方からの温度の低い外気の導入は
トンネル出入り口からしか望めない上に、 反対側の開口部が小さ目な事から、
空気の抜けは甘そうですから、夏時期には使い方が難しい商品っぽく思えます。

良い点にも触れましょう、まず地面からほぼ直角に立ち上がる幕体の恩恵で
室内高は数字以上に高く感じられますし、その結果 結構広く感じられます。
あとT2にはフロア付き前室が有りまして、これが思ったより便利です、
ワンポール物と同じく、靴を履く等の動作時に腰を伸ばせるので助かりました。
更にポールを使うと 前室部分を グランドシート付き
タープとして使える為
雨天の時など ちょっとした調理に便利そうで、これはなかなか素敵です。
ただタープにもなる入口カバーは、両サイドのジッパーで戸締りするのですが
その下端は、それと接するアウター部分と若干オーバーラップしているだけです。
強く風が吹くと捲れちゃって、吹き込んで来そうなので不安なんですよね、
ここはベルクロか何かで 止められる様にしておいて欲しかったなあ です。
これは強力両面テープでベルクロを3ケ所 後付けしようと思っています。

まあこんなで、何かの縁でウチに来てくれたこのテント。
今回は設営しただけなので、実際の使い勝手については
10~12日の3連休にでも 庭キャンをして、確認してみるとします。

明けましておめでとうございます 遅筆なもので年を跨いでしまいました、
夜半に雪が降ったようで 凝固熱のお陰でか あまり寒くは無いのですが
白い正月になりました。
今年受験の娘キノコの達ての要望で ケチケチの我が家にしては珍しく
福山の街中の名店「ビストロ ガリュー」さんに お節をお願いしました、
併せて朝から開けた コンチャイトロのディアブロでベロンベロンです。
おそらくこの先 もうこんな贅沢はしないでしょうから、記念に うぷ。

愛犬&一ノ重 二ノ重 三ノ重

で、続きです 最後に結露の問題に触れたいと思います。

結露とは、呼気中の水蒸気の温度が それ以下の温度の物、
例えばウォール、フライ、テント内の備品等に触れる事で下がり、
その結果 露点が下がる事で凝固する現象ですね。
そして気温が下がる程、空気の単位体積あたりの飽和水蒸気量が減る、
つまり相対湿度が上がりますから、結露しやすくなります。
「肌寒い朝のウォール内面が水滴だらけ」は よく見る光景ですよね。
結露は 短期的には前ブログで触れた 雨漏りや地面からの湿気以上に
装備を濡らし結果として体温、体力を奪いますし、
長期的にはカビや 微生物等の繁殖を助長してテントの寿命を縮めます。
人が生きて呼吸している以上 発生を無くす事は難しいですが
疲労回復を妨げる障害となりますし、何らかの工夫で対処したい問題です。

基本的に 呼気の温度は室温や外気温より高い(除:真夏の日中)ので、
暖かく 軽く そして湿り気を帯びた呼気はテント天頂部に滞留し
そこで結露する事が多い訳ですから 対策の基本は以下の2つとなります
「テント内外の温度差を減らす」「湿った暖かい空気をテント外に排出する」。
但しその方法は 室温維持を考えると、一年中同じと言う訳には行きません、
寒い時期と、それ以外の時期では 違う考え方が必要になってきます。
夏のジメジメ対策なら単純に「テント内に風を通して…」でOKですが、
冬にそんな事したら、間違いなく体調を崩してしまいますからね。

さて「室内の空気の循環」には 外気導入&内気排出の両方の開口部が必要と
前ブログでも触れましたが、結露対策には その「位置」と「大きさ」も重要です。

特に フライの頂上に 排気用として1つだけベンチが開口しているタイプは
フライの裾を吸気口にする設計ですから、上手く外気を導いて昇らせないと、
ほとんど室内の空気は流れてくれない=結露が酷い事になる様です(図A)。
またいくらフライに「IN-OUT」の2つのベンチが開口していても
導入された外気が直線的に流れない配置だと 流速が落ちますから、
滞留時間が長くなる=湿った空気が冷える=飽和水分量が低下する点から
結露する可能性が高くなります(図B)。
更に言うと同じ直線的な配置でも、登り窯の様に  INよりもOUT側を高くして
湿った暖かい空気がスムースに上昇して外部に抜けられる形になってないと
やはり滞留時間が長くなり、結露について不利になるようです(図C)。

また これらが上手に設計されたテントであっても設営の仕方が悪いと
その能力を十分には発揮できません。
例えば ベントが開いていない(そらアカンやろ… です)、
幕体の張りが甘く、垂れている(空気の流れがスムーズでなくなる)、
フライとインナーが密着している(外の冷気を遮る空気の層が不足)、
風向きの読みが甘い (通常は開口部を風下に向ける設計) 等ですね。

次に まず暖かい気候の際の結露対策です。
これは雨天時等、絶対的な水蒸気量が増えている時の話ですね、
呼気程度のお湿りは無視できる状態と言って良いでしょう。
さてこの時期の暑さ対策の空調は前ブログで書いた通り 、
冷たい外気を大量に導入できればソレでOKですから
最も低い位置 つまりフライの裾から取り込むのが早いのですが、
これは地面が DRYコンディションにある場合の話です。
地面が濡れている状態だと、同時に地熱で蒸発した大量の湿気まで
テント内に侵入してしまい、悪くすると露浸し状態になってしまいます。
ベンチレーターが2つ以上有る事が前提ですが 対策としては、
「より下方」にある開口部が外気導入口として働く様に考えて設営する、
つまり通常なら「入口の反対側」を風上にしますが それには拘らず
IN側として使いたいベンチが開口している面を風上に持って来る訳ですね。
尚 この際の開口位置の理想は、地上2~30cm辺りって所でしょう、
高過ぎるとテント下部の空気の循環を産むことが出来ず暑いですし、
低すぎると湿気を拾ってしまうのが その理由です。

最後に寒い時期の結露対策です。
暖かい季節との違いは、テント内全体に対流を起こしたく無い事です、
でないと自分の周りに留めておきたい暖かな空気の層が、
どんどん引き剥がされてしまい、悪くすると寒くて寝れない事になります。
なので話としては、テント天頂部に滞留している 湿った空気のみを
しかも必要最低限の量だけを排出する と、いきたい訳です。
その話だと IN側ベンチがフライの「裾」だったり「下部での開口」では駄目で
「上部の中位置」辺りに設置されているのが丁度良い訳です。
そしてOUT側ベンチは「上部の上位置」に開口させ 登り窯のような形で
湿った暖かい空気「のみ」が緩やかに排出される形が望ましい訳です。

まとめれば ファブリックの幕体のテントと比べると フルメッシュのテントは
空気の流通が良好 って言うか ダダモレですから、
フライの下方向にダクトが有ればソレをしっかり閉める事と、
フライの裾を出来るだけ引き下げて隙間風が入りにくい様にする事で、
テントの内外では空気の対流が起こさないようにした上で、
結露防止にテント天頂部付近でのみ 外気との交通が生まれるように
出来さえすれば、理論上は厳冬期でも使用可能だと考えられる訳です。

ただファブリックのテントと比べて不利なのは「ダダモレ」つまり、
フライとインナーの間に隔離された空気の層を確保できない点で、
ココについては シングルウォールよりも重くて嵩張るのに、
シングルウォールと 同程度の性能しか無い マイナス点と言えるでしょうね。
とは言え、僕的には そこまで嵩と重さに拘らない使用方法なので、
「直接に結露した水滴が装備に掛からない水避けになる」点と
「夏に蚊帳的な使い方」が出来る点で、シングルウォールのテントや
ファブリックインナーと比べて最もバランスが取れたアイテムと思うのですが…
どうですかっお客さんっ byアントン 。

しかしコノ手の「理屈をまとめる」って日記は、裏を取ったり 、
思い込みが無いかをチェックしたりに、時間が掛かりますなあ…
下書き自体は10日程前には出来てたんですが。
まあ尤も、その類の確認作業をしなかったら僕程度の知識では
嘘八百だらけの記事に なってしまうからしょうがないんですけどね。
続きです「熱放散」と「空気循環」についての工夫の話です。

「熱放散の防止」は上方向と 下方向で、それぞれ考えます。

「下」は「地面への熱放散」と「湿気の気化熱」を防ぐ事になります。

まず「地面への熱放散」、感覚的には「下からの冷気」についてです。
実は「乾燥した空気」と言うモノは非常に優れた断熱素材でして
数値で言うと 熱伝導率が ポリエステルは1.26 綿は2.88であるのに対し、
0.0241 と50~100倍の 断熱性能を持っています。
なので 体温で温もったシュラフの中は真冬でも一晩中暖かい訳ですが
体重で押しつぶされたシュラフ下面は、その他の3面に比べて
空気量=断熱効果が圧倒的に少ない為、熱が逃げ易くなってしまいます。
そこで下に敷くマットによる断熱が必要になる訳です。

とは言えAmazonで調べても、マットは値段もピンキリ、厚みも様々で
冬のキャンプに どの程度のクオリティが必要なのかは悩ましい問題です。
そこで選ぶ際には 断熱材の性能等の表示に用いる「R値」に着目します。
どれだけ床に熱を逃がさないかを表す指標なのですが、
それは計算式熱抵抗値R=断熱材の厚さ÷熱伝導率÷1000」から導かれ
つまりマットの場合 「2倍厚けりゃR値も2倍」であり、
「どんな熱伝導率の素材を使っているかに比例する」って事になります。
ただし同じR値であってもメーカー毎に異なる条件の下で算出している為
「何℃まで暖かで居れるか」が A社では「R=3なら-5℃」とあるのが、
B社では-3℃、また他では「R=5なら-18℃」と
係数に比例してる?ってデーターが出されているのが現状です。
つまり同じメーカーでの商品XとYの性能比較なら信頼できるのですが、
似たようなモノでもメーカーが違えば参考にしか出来ない事になる訳です。

またシルバーシートのR値は、厚さ10mmで0.5程度とされていますが、
これはクッションのスポンジ部分の厚みと、その素材自体の断熱性能から
導かれている数値のようで、アルミによる赤外線の反射については
考慮されていないのではないでしょうか、若干過小評価気味に思えます。
その点について とあるサイトで「倍のR=1で見ても良いのでは?」と
語られていましたが、実感として僕も同感です。

そのような状況なので、厳密な概念ではなく 荒々の話ですが
12月前後に平地でキャンプする場合(最低気温0℃前後)の、
具体的な合計R値の目安としては「4前後有れば充分」が相場の様です。
そしてこの物差しで、今回の実験で使ったアイテムを眺めてみると
ノースイーグルの「ふんわりインフレーターマット」がR=2程度、
100均のペラペラシルバーシート(ペラ銀)が2枚でR=0.5位として、
合計のR値は せいぜい2.5止まりです、そら寒いわなあ でした。
なので後日 今回のラインアップに加えて、
手持ちのアイテムだけを追加投入して再試をしようと思います。
具体的にはフォームマットは何れも大体「 R=1少々」との事なので
キャプスタのソレを追加してR値合計を4足らずまで引き上げての追試です。
ただこの案だと カヤックは勿論 スクーターでも「積みきれるかなあ」です、
なので高性能&小型&お手頃価格となると、
候補としてはR=3.4の「サーマレスト トレイルスカウト」が最右翼ですね、
これとペラ銀とのコンボで、ほぼR=4ですから必要充分だと思われます。

次に下からの湿気、と言うか 正確には
「水分のインナーテント内への侵入」と「その水分の気化時に奪う熱」の
問題についてです(結露の問題は「上からの湿気」なので後ほど)。

結論から言うと、通常は気にしなくて良いのではないでしょうか。
インナーのグランドの防水性能は、大抵2000mm以上はありますから、
窪地にテントを張っていた、急に豪雨に見舞われた、設営地が水溜りになった、
こんなアンラッキーでもない限り、普通の体重の人の寝姿程度の
荷重による圧では 床面から水が染み出して装備を濡らす事は まあ無いです。
確かに「膝立ちした時の圧力は10000mm相当」と言いますから
そのような際に膝立ちすれば、スポットで浸水するでしょうが、
それならブルーシート等のフットプリントを敷いておけば無問題な訳ですしね。

次に上方への熱放散について。
これはひとえに、シュラフの性能に懸ってくる問題になります。
前述から 空気の層を厚くする程、高い保温力を獲得出来るのですから
保温性能だけで言えば、羽毛なり中綿なりが大量である程 結構な話な訳です。
ただカヤッカーやバイカーとして パッキングまで視野に入れて考えると、
単純に「大きい事はイイ事だ」とも言えない点が 悩ましいトコロです。
そこで寸法と性能の兼合を判断する際に、性能表示の文言が目安になります。
その性能表示には「最低使用可能温度」と「快適使用温度」があり、
若干メーカーによって表現は違いますが大体似通っています。
このうち「最低使用可能温度」は 実はあまり実用的な数字では有りません。
その意味は「寒さで眠れないが耐えうる限界の温度」との事で
「これを越える環境で使うと凍死しちゃうかも」って話なのですから、
「じゃあ一丁 ホントにヤバイかどうか試してみよう」なんて
危ない橋を渡る必要はないですもんね、電撃ネットワークじゃないんだから。
まあ うちの技術力はここまで行けるゾっ!みたいなアピールでしょうね
「カウンタックLP500の最高速度は302km/h!」みたいな。
なので僕達が着目するべきは「快適使用温度」となります。
その意味は「普通の寝巻で普通に眠れる温度」となっており、
「最低使用可能温度」プラス5~10℃である事が多いようです。
実際例で言うと、たとえばキャンプ場での予想最低気温が「8℃」であれば、
5℃ほどマージンを取って(予想外に寒くなる時も有りますからね)
「快適使用温度」が「3℃」より低い表示の物を選ぶのが手堅いようです。

そしてこの物差しで、今回の実験で使ったアイテムを眺めてみると
所有シュラフ「Snugpak スリーパー0+」は、快適外気温度が0度なので
普通の寝間着で快適に寝れるのは 最低気温が5℃を割らない範囲、
大体3月後半~11月前半位までの時期が守備範囲のアイテムであって
今回のような0度を若干割り込むコンディションでは役不足だった事は、
ペラ銀や、バイクコートを上掛する必要が有った点が裏付けていますよね。
だから今後「1年中キャンプするぞ!ただし平地のみ」って言うのなら
網走の 最も寒い2月の平均最低気温でも-10℃程だそうですから、
「最低使用可能温度」が「-15℃」前後の物 を選べば良い事になります。
例えば「モンベル♯2」の最低使用可能温度は「-15℃」で、
寸法が21×42cm」と 今回のシュラフより「1x7cm」大きいだけなので
バランスが良いよね と言う話になる訳です。

まとめると冬期のキャンプは「低温に対応した寝袋や、寝間着」等の装備や
「地面からの冷気を通さないR値の高いマット」で、
体温で熱せられた空気を テント外に逃がさないのは勿論の事、
できるだけ人体の周辺に留めておく工夫が必要 となる訳ですね。

長くなりすぎましたので、この編はここで切って、
次回に「番外編」として「結露」の問題に触れて締めたいと思います。


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