今頃になって8月最初のテントで迎える朝でしたが 今年の夏は涼しくって、
例年のように汗まみれで目覚める事も無く快適な夜明けでした。
雨が深夜1時頃降るぞとか、いや7時頃だとか情報が交錯していましたが
結局 ガンガン照りでもない、真夏のキャンプには最適な薄くもりの朝です。
寝ぼけた頭でパンと 体脂肪を減らすマテ茶で朝食です。
薄曇りの7時
降るのかどうだか 微妙な雲行きでしたが、取り敢えずテントの撤収を。
度重なるカーゴルームの浸水に懲りて 遅れ馳せながら、
キャンプ用品の収納は全て防水素材にパッキングするようにしましたから
雨が降った所でテントさえ片し終わっていれば、さして問題になりません。
荷を積んだら何時でも出発できるトコロまで形を作って 今日の練習です、
9時~と10時30分~の、1時間×2本の練習予定で始めます。
宿題にしたハンドとバックデッキロールは 動きを 一つ一つチェックした上で、
精度が低くなっている点を修正したら、あっけなくパカンパカン挙がるように。
連続ハンドも5回まではOK、ただし3半器官の問題で それ以上は無理でした…
なお止めた瞬間目が回って、コケた挙句に沈脱しかけたのは内緒。
そんなで 既に出来ていたロールのブラッシュアップって点では無問題でしたが、
やはりエルボーロールについては とっかかりすら見付かりません… ORZ。
もう一つの宿題だったバランスも、日曜日にはパドルレスでも問題なしでした。
では と、ハンドロールを途中で止めてからのバランスも試しましたが
これもキレ良く出来ました、う~ん 土曜のダメっぷりは何だったんだ?です。
恐らく「力を抜くべき所で抜けず、入れるべき所で入れられておらず」が
具体的な理由だったのでしょうけれど、じゃあ何故そうなったのよ?です。
思うに、そもそも僕は運動神経が他人より可哀想な生まれつきなので、
柔道でもカヤックでも、一つ一つの動きを 理屈で解析してから、
文字に起こして、それを頭で理解して、やっと体が動いてくれるんですね、
その上で反復練習を根気良くやって やっと人並みに定着させられる と。
「なーんで そんな2度手間3度手間な事を?」な過程が必要なんです。
ましてやエエ加減おっさんになってきてて、体力も集中力も低下の一途ですから
上記の傾向は 2次曲線を描いて絶賛増大中です。
なのに久しくやっていないムーブを、練習前に一度理屈で浚わなかった事、
コノためにイメージと体が一致して動かなかったのかなあ です。
だから「昔は片手で100kgの相手を投げた」「昔はハンドでバンバン挙げた」
そして「しばらくやっていないけど、今だってやろうと思えばスグ出来る」ってな
「俺の若い頃は…」系の話が スラスラ出る人は、色んな意味で羨ましいですね。
そうこうしてる間に我々の練習する入江に、みなさん20台位かな?
今風の男子達を5人乗せて、1艘のモ-ターボートが入って来ました。
見るとはなしに見ていると、大型テントを立て、BBQセットを組み、
宴会の準備を粛々と進めていきます。
その様子は全く「粛々と」でして、馬鹿笑いも、ズンドコズンドコな大音量も、
タバコの投げ捨ても無くって、いっそロールの練習をしている私達のほうが
ゲハゲハとウルサイんじゃないか?って位のモノです。
一通り設営が済むと、一人が操縦して何処かに去って行き、
残りの子達は積んできたエアものを漕いだり 日向ぼっこをしたりと、
これまた極めて穏やかに 慎ましやかに、夏の海辺を満喫しています。
バラキさんが京の上臈島から離れた理由が、
JET族達の無頼な我が物顔が気分が悪くって と聞いてたモノで、
「こいつらだってきっと喧しいんだぜ~」って構えていたのですが、
なんだか肩透かしを食らったようで、尻の座りが悪いです。
やがてモーターボートは数人の女の子を積んで戻ってきました。
ああ これで娘さん達の黄色い声と、今度こそ大音量の音楽と、
ソレに迎合する若い野郎共の馬鹿笑いに、BBQの煙が… あれれ?
こちらに漂ってきませんね、やはり僕達2人の方が喧しい位です。
-あちらの青年たちは おとなしいですね
-そうですね、きっと例外的に おとなしい子達が集まったのでしょう
などと遣り取りを交わしつつ、正午過ぎに撤収、出港。
この出港前に 微妙に雨が降ったり止んだりだったのですが
遠雷ではあるものの 結構本格的にゴロゴロと聞こえてきます、
見れば備前方面の空がエラク暗い!ピッチも上がるってモノです。
屏風島の岬を越えると今度は別の爆音が聞こえ出します、JETです。
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話は変わりますが、岸和田のダンジリでは、あまり軽々しく
山車を曳いている男衆や、エキサイトしている見物人に
レンズを向けるのはマズイのよ、と聞いた事があります。
これは個人情報保護の観点と言うよりも、知らずに指名手配犯の姿が
映り込む事があまりに多くって、撮影者の身に危険が及ぶからだそうです。
日の出浜の話に戻ります、えー 諸般の事情で写真は撮っていません、
上の写真はイメージ画像ですが、まあ大体こんな感じ。
ただJETを楽しんでいる彼らについてですが、僕達の艇の進路を横切って
殊更に邪魔する訳でも無いので、僕的には別に気になりません。
まあ排ガス臭いのは確かですが、僕も福山から玉野に出てくるのに
道中散々排出している訳ですから、それは咎められませんしね。
で、浜ではJET族御一行様なのでしょう、3~40人位のグループが
自立式タープを6~7台出して BBQを楽しんでいました。
ただ それについても、浜を完全に占拠している訳ではなくって
両端には他の「堅気の」グループが楽しめるように場所も譲っていました。
お陰で上陸も極めてスムースで 、特に不快な思いは僕には無かったです。
アルコールやドラッグをキメてる風なラリラリ野郎も見かけませんでしたし
なによりJETのノイズ以上に忌んでいるズンドコを鳴らしていない点で、
バラキさんが忌まれる程には気に障りません ってか問題なし です。
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とは言え、江戸時代の某高級官僚をリスペクトしているらしく
おせなに綺麗な絵を描いている男性が複数おいでな点や、
あるいは、将来そちらの道に進ませたいからなのか自分のお子さまの髪を
某有名ゴルファーと同じ型にさせているのを見るにつけ、
正直こちらから 御友達になりに行こうとは思いませんでしたけども。
アフリカのサバンナの水場でライオンとシマウマがバッタリ出会うと
その時、その場所では 襲う襲われるって事にはならずに
お互いに知らん顔をして、無かった事にして立ち去ると聞いた事が有ります。
僕自身今回のツアーで、日の出浜と、直島諸島がイタク気に入りました。
従いまして、JET族がたむろってる日の出を あえて避けるではなく、
お互い無縁の物として 今後も共存していきたいな と、思った次第です。
バラキさん!また行きましょうね。
記録:キャンプ9/10泊 ・ ぷかり24/30回
(漕ぎのカウントは、まことに心苦しいけど…)