6月8日の日曜日に、因島銘菓「はっさく大福」を買い出しに行きました。
うちのお客さんに「土産に持っていったら旨いと好評だったよ」と聞いたからです。
実は「八朔が入った大福」なら、うちの近所のユメタウンさんでも扱っていて、
僕も既に食してはいたのですが、正直言って「…ふーん」って感想でした、
悪くは無いが、ま こんなものか と。
で、僕が食べた尾道市街地エリアの和菓子屋さん謹製のはっさく大福は
アウターが求肥だったせいか、果汁が染み出てちょっと うーん だったんです。
でも こちら因島産はモノホンの餅で包んであるとの事で、食べログ他によると
「モノが違う」んだそうです、ではでは と行ってみました。
どうやって行くかというと… 「島」産ですから 当然カヤックです。
さて話は変わりますが、今年の長漕ぎの目標は「60km漕破」としています。
なのでそこそこの距離漕ぎを数回はやって体を慣らしておかないとマズイんですね。
去年は事前のトレーニング無しで、いきなり「50km」を漕いで、
小指の爪下は内出血するワ、指は握った形から伸びないワ、
全身から疲れは取れないワと、2週間ほどボロボロになって 大いに懲りました。
そして梅雨や真夏時の気候の厳しさを考えると、慣らし時期は今しか無い訳です。
で、今回の買出しの予定距離なんですが… 同じく 「50km」です。
HeyYou! 懲りてないのかい SameなDistanceだぜ?! ですが、
GWの荷物満載での 40km往復で、そこそこ慣れたんじゃないかな と、
その点 今回は空荷だから大丈夫でしょうよ です えいやあ。
前回の長漕ぎで学んだ教訓から、ペースは 6km/h前後で 流しましょう、
小休憩は2時間毎に1回、大休憩を昼過ぎに30分しっかり取りますよ、
すると9時間足らずの漕ぎになりますが、早朝6時に出航する事で、
時間的な=気持ち的な余裕の確保と、暑い中での漕ぎは終盤のみですよと、
これならOKでしょうよって話です えいやあ。
そんなこんなで、この買出しと トレーニングのコラボが今回の趣旨となった訳です。
さて、そもそもですが長距離漕ぎの ナニが楽しいの?ですが、
実はそう楽しくないんですよね、漕いでて楽しいのは25km位までかな。
じゃあ「苦しみに似たり」な事を何を好き好んでやるのよ?ですが
「やったぜ!俺はやりきったぜ!」ってな自己満足なのでしょうね。
そんなで基本的にキツくて苦しいものですから 僕は毎回、
30kmを越えた辺りで「何でこんな事やってんだろ(溜息」状態になり、
35kmを越えた辺りで、修行モードに突入して無念無想になります。
なので ツアーでは、見知らぬ海を漕ぐ事は 楽しみであり歓びであるんですが、
こと 長漕ぎについては、ペースを狂わせるストレスにしかならないんですね、
つまり 漕ぐのん以外に気ぃ使うんはイヤやねん です。
かと言って、ワガママな話ですが マンネリ化した行程だとダレてしまって
これはこれで苦しくなってくるので、ルート設定には毎度悩みます。
だから馴染みのエリア かつ 若干の目新しさも有るよって形で選定したのが
コチラ ↓ 題して「JRで見ている海を、逆から観てみよう!」です。
具体的には、向島の干汐海水浴場から出発、向島東岸から時計逆方向に廻り
岩子島東の水道を下りつつ出航場所のスカウトをします。
(その候補の最右翼が厳島神社の前の浜だったのですが、駐車が難しそうです。
うーん佐木島東岸へのアプローチに良いかと思ったのですが
ここは素直に因島まで車を運ぶのが吉なようです。)
岩子島厳島神社
そこからJRと並走して三原市役所まで行って折り返し。
小佐木島で休憩した後、細島をかすめ、因島大橋記念公園で上陸、
大福購入後、梶ノ鼻まで進み、真正面の 横島のドルフィンビーチで休憩、
あとは真っ直ぐ出航地に戻るプラン「でした」。
さて 「はっさく屋」さんに買出しの朝です、当然 頭の中ではB.B.クイーンズの
「だ~れにもな~いしょで~」の 歌声が響いています おぅいぇぃ。
行程に余裕を持たせる為、4時30分起床、現地5時40分着、6時出発。
潮流は ほぼ問題なく、風も10時頃少し吹いた位で、極めて順調、極めて快適。
まあ そもそも若潮なので あまり潮向きには神経質になる必要は無いのですが。
7/26日に尾道の市役所前の水道で4桁打ち上げる花火大会があるので
その観覧場所と、キャンプ地のスカウトもしてきました。
(向島側の「大元旅館」さん脇がビューポイントとしては善いかと思われます。
キャンプ地は戸崎の浜が有力ですが、大潮が近い時期なので
標高が低そうな点が気がかりです。いっそ加島まで戻った方が無難かも。)
さて、何を好き好んで三原市役所の横まで行ったか ですが、
実は「八天堂」さんのクリームパンも買おうと思ってのルート取りでした、
観光系カヤッカーの面目躍如たるところです。
(それにしてもこの「観光系」って響きはヨロしいですね、ヌルい僕にぴたーりです )
上陸可能な場所を見つけ、さあお金は と防水ケースを手にしてみると
妙にガサガサします、開けてみると小銭しか入っていません、ウグエ~っ
早起きにしたのがココでは災いしました、完全に寝ぼけていた…。
手元には1000円程の小銭のみ、両方共買うには心細い金額です。
八天堂は新幹線の駅でも買えますが、大福は現地でしか買えません。
ここは「パンがダメなら お菓子を食べれば良いじゃないの?」の
マリーアントワネットの言葉通り、はっさく大福を選び 三原を後にしました。
後編に続きます。
記録:キャンプ4/10泊 ・ ぷかり10/30回