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広島・岡山 での シーカヤック & その他 を記録します。
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プロフィール
HN:
けいた
性別:
男性
職業:
職人
趣味:
カヤック ウクレレ ピアニカ 漢方
自己紹介:
後期中年の自営業
3シーズンは 海にキャンプへ、
冬は おうちで漢方の勉強、
そんな日々を過ごしています。
今の愛艇は ノーライト シオン。
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11月3日の続きです。
来島大橋からのプロムナードを降りると R317です。
この国道に乗ったまま、今治市役所を越えて右折、R196も越えて…
さてタオル美術館に向かうのに左折する信号は、2つ目 それとも3つ目?
 不安に思ってナビを出そうかどうしようかと思った瞬間に
「タオル美術館 後10km」の でっかい看板が!おお~ 助かった。
あとは広域農道を真っ直ぐに行くと… 見えてきました!
周囲の田園風景から えらく浮いている洋館 これが目的の場所のようです。
こうして実際にサンライズ糸山から走ってみると、結構な距離です、
もしあの時ここまで自転車で走っていたら、カヤックでの帰路は
バテバテになっちゃって全然楽しい旅路にならなかったかも知れません。
となると、借りられなかったのは 実は天の配剤だったのかも、
そう思うと今治の地では、初回は小島で枝みたいな尺取虫に、
2回目の前回は糸山での長い行列と 事務処理の遅さに助けられたのかも。
ってな事を考えながら、時計を見ると16時前です、
土日は20時まで閉館時間を延長している為かもう夕方だというのに、
まだ続々と車がバスが Pの案内看板に導かれて入っていきます。
通常のPは一杯な様で、第2 第3駐車場の方に誘導されていましたが
僕はスクーターなので一番近い駐車スペースに、ラッキー!
ちなみに隣は大阪の吹田ナンバーでした まあ遠い所から…


日が暮れる前に外回りを見物しましょうと、まず「ムーミンガーデン」に。
これは長い外階段を上がって4階にあたる場所に広がっています。
入り口で出迎えてくれるのは勿論この方です。
そして分かりにくい写真ですが、この方を模した素敵な花壇も有りました。


庭をグルっと回った後、館内に入ると 直ぐ左手に等身大?のこの方が。
その更に奥に 有料エリアであるギャラリーの受付があります。
中に入ると先ずタオルの製造実演エリアでした、ロールであの方が…


階段を上がると お目当ての「ムーミンの世界展」エリアです、
上がりきった踊り場でムーミン、リトルミイ、スナフキンが歓迎してくれます。
そこから左に伸びる通路に沿って、ムーミンの世界が広がります。
向かって右側は実物大タオルオブジェでの 幾つかの名シーンの再現、
向かって左側は40mもの超特大タペストリーが展示されていました。
僕の幼馴染の父君が西陣織のパタンナーをなさっていたんですが、
その難しさや苦労を よく伺っていたからなのでしょうね、
このタペストリーには ただただ圧倒されました、3往復しました。
 このエリア後半はトーベ・ヤンソン氏の作品展で
恐らく元はリトグラフであったらしき作品がタオルで表現されていました。
そう言えば 僕の幼稚園の頃の理想の女性は
このミムラ姉さんだったよなあ… 初恋の人に会った様な感じ。
 あと オサレ系にゃんこ柄や、ジオング いやいやジュディオングさんの
版画も展示されていましたが、さほど興味がなかったので ここでは割愛。
外に出て、4Fに戻ってショッピングエリアでムーミンものを少々と
さらに3Fに降りてアウトレットエリアで素敵なマフラーやバスタオルを
持って帰れるんか?って位 買い込んじゃいました、だって安いんですもの。



結構長居したようで 帰ろうかと外に出ると薄暮な感じです、
時計を見ると17時30分、日没を過ぎていました そら暗いわ。
では夕飯を摂って、キャンプ地の大浜海浜公園に向かいましょう…
なのに 伊予三芳駅の周辺で曲がる所を見間違えて4kmのロス、
ショボンヌな所に 昼食の量を抑えたせいで 腹の虫は鳴き出すし
しかも雨までパラついて来て、気持ちはいよいよブルーに…
オイラ泣いちゃいそうだよ でした。
走行距離も200kmを越えたので、スタンドで給油しがてら雨宿り。
10分ほどで少し雨足が穏やかになったので、再出発。
ひたすらR196を走り続けて、目当ての重松飯店に18時過ぎに到着。
今回は750円の焼き豚卵丼と漬け麺のセットを頼みましたが
やはり外れ無しですな、おいしゅうございました。
19時前に店を出ると雨は上がったのですが今度は風が出てきました。
R317から海岸線の道に入り、真っ暗の中キャンプ地に向かいます、
ほぼ一本道なので迷う事は無い筈なのですが、
おおよそリゾートっぽくない雰囲気に「ホンマに合ってるんやろか」と
先ほど道を間違った前科が有るだけに 段々不安が広がります。
大きな三叉路に差掛り、細い方の道に行くのが正しい筈なのですが
不安に耐えかねてナビを取り出すと… なーんだ やっぱり正解じゃん!
でも確認しなければ到着まで不安で一杯だったろう事を思えば
やはりハンディナビは、お守り以上の存在ですね。
炭水化物が多いな…

さてキャンプ地に着いた頃になると、風は段々強さを増してきました。
バイクに乗ったまま下図の①とキャンプサイトに進みます、
先客らしき大き目のテントが炊事場の向こう側に 一張りみえます。
僕も何はともあれ と炊事場を挟んで彼らの反対側テントを張ります。
と言うのも炊事場だけあって、火の粉が飛ばないように
風の影響が少ない場所に作られているようなんですね。
バイクから荷物を全て降ろして身軽になったので、ちょっと探検。
ここ一帯が海浜公園なので とりあえず一周してみようか と、
この大浜の山頂に設置されている 潮流の向き等を知らせる電光表示板を
見に行こう って話です。


バイクに乗って 上右図の②の経路で「潮流信号所」に向かいます。
道中は茂った雑木が防風してくれたおかげで問題なく進めましたが、
信号所の手前で伐採されていた為、不意の横風で山側によろけます。
そりゃあ当たり前の話で信号なんだから「極めて見通しが良い場所」
すなわち「思いっきり吹きっ晒しの場所」に施設しますわなあ。
まあ風は強いんだけれどもね と、 折角周ろうと決めたのだから と、
半ば意地になって半島の向う側にも行くべしで③の経路を取ります。
ところが丁度「③」を書いた場所が峠&吹きっ晒しになっていまして、
しかもボゥラアレィってなもんで 西風だった為に
峠の向こう(西)はコチラに倍するかと思われるほどの強風です。
吹く度にバイクが転びそうになります、それって15mクラスだそうな。
それでもここまで来たのだからと、完全に意地になって
海ッぷちまで行きましたが…
風はドぎつい、波飛沫は掛かる(汀から20m以上有ったのに)、
おまけに周りは漆黒の闇 マジ怖かったです、後悔しました。
こえー と呟きながらgdgdで④の経路でキャンプ地に戻ります。
 泊地に戻って暫くすると30がらみのカップルが駐車場の方から、
大型テントの主さんの様で どうも風呂屋に行ってらしたようです。
邪魔しちゃいかん と、少し離れた所で梅酒と ウクレレを1時間ほど。
酔いが回ってきたので22時前にシュラフに潜りこんだのですが、
彼らずーっと喋ってるんですね、女子中学生か!ってくらい。
それが耳について起きては寝、起きては寝を繰り返し
ようやく止んだのが日付が変わった 1時過ぎ…ええ加減にせえよ。
風力が伝わります?

そして年寄りの朝は早いんですね、6時前に勝手に目が覚めます。
夜明け前ですが まだそんなに寒くなくて助かりました。
風が強かったせいか露は全く降りておらず、呼気の結露だけを
フライを裏返して拭ってから スクーターに掛けて乾かしておきます。
沸かした湯でコーヒーを入れ、朝食のパンをモソモソ食べていると
日の出が… をを… きれいじゃん、この景色を背景に撤収準備です。
片した尻からバイクにパッキングできるので、カヤックに比べて楽チン、
時間にして30分位短くて済みました。
そんなで7時丁度にキャンプ地を出発します。


長くなったので もう一つ続きます。

「追記」
タオル美術館の在地である「朝倉」…どっかで聞いたなと思ったら、
ああそうだ、SuperFlyこと越智志帆さんの出身地ですね。
でも特にアピアランスらしきモノは無かったんですよね、
ガンガンとポルノグラフティ押しの因島とは温度差が有ります。
これが「県民性の違い」って奴でしょうか。

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続きです、そんなで今回は、行き当たりばったりなキャンプでしたが、
一応スクーター自体は少しだけ「段取りして」あったんです。
と言っても、
積載量を増やす為:自作のフロントキャリア&33㍑のリヤBOXを装着
体力の消耗防止に:ハンドウォーマー(カブ用)& ポリカの風防
これらを取り付けた程度ですけども。
ホントはさらに積載量を増す為のサイドバッグ取り付け用ステーを付けて、
大きな国道を安全に走れる様に 駆動系をイジっておく予定だったのですが
これらはまだ手付かずです、いうたらこの状態 ↓ 未完成の見切り発車です。
しかもなんともオッサン臭い装備なのですが、その分実用性はバッチリで
これでも随分積めたし楽でしたが、完成した暁には2泊位は余裕な筈です。
その辺り(スクーターキャンパー)の事はまた後日 備忘録的に書きますが、
ここでは11月の3連休の顛末の「今回は原チャリツーリング2」を…
「足がない…」のシーン

さてそんなで2日の昼前に原チャキャンプを思い立って
浮かんだ案は「これまでカヤックで周った場所への再訪」でした。
ならば… どうせなら行きたかったのに行けなかったココにアソコ、
残念だったその思いを成仏させに行こうじゃないか!って事で、
その結果 取る旅路は「しまなみ海道から今治へ」となりました。
そして全くのノープランでは取りこぼしだらけになりそうなので
ざっと段取りだけは以下の図の様に組んで見ました。

さてそうと決まれば早速準備です。
小さなスクーターにキャンプ用品一式を積み込む訳ですが、
収まりが悪くて荷崩れしたり、最悪 走行中に落としたりで、
他車の事故の元になっちゃったら洒落にならないですから、
何処に何を収めていくか、これがカヤック以上に大事です。
しかも荷物の量に対してギリの積載量しか確保出来ていない為
適当に詰め込んで行くと収まりきらなくなっちゃう訳です、
で、あーでもない こーでもない で意外と時間が掛りました。
やっとこ何とか格好がついた所で… 思い出しました、
ガソリン携行缶に中身を入れてない。
偏見かも ですが、街と郊外では時間は流れ方が違うように思います、
だから3連休ともなればスタンドが軒並み休んでいる可能性も濃厚です。
そしてこのスクーターのタンク容量が5㍑足らずなものですから、
いくら燃費が良くてもガス欠の不安が無くは無い って事で、
携行缶に予備のガソリンを持って行こうね と思っていたのに
肝心の中身を入れ忘れていた事を 準備が終わって思い出しました。
大急ぎでスタンドに行き、ここでまた携行缶の置き場所に悩まされて、
結局出発出来たのは11時20分でした。
こんな感じで搭載しました

これまで しまなみ方面に行く時はいつも自動車でしたから、
赤坂から先は自動車専用道のバイパスに乗れましたが、
今回は原付なので自動車道に乗れない為、下道から尾道を目指します。
とは言え 腐ってもR2、一桁国道ですから結構な通行量な訳です。
そして流れは50km/h台ってノリですが、これがキツイキツイ。
アクセル全開でも55km/hまで届かないバイクですから
全く余裕がなくって怖い思いをしました。
今後は多少時間がかかっても、可能な範囲で 裏道を選んで移動した方が
精神衛生に良いかもしれません。
この辺りはハイスピードプーリーを組んでから再検証したいと思います。

さて尾道大橋への入り口に、ココまで約23km 時計を見るとズバリ正午です。
向島に渡り 反時計回りに約11kmいつもの立花の出港場所を横目に
この橋だけ何故か上下2重構造の、因島大橋の入り口を目指します。
なお橋へのプロムナードは自転車&歩行者と、原付は分離されていますが
橋上では同一レーンに統合されます。

因島に渡り 反時計回りに海岸沿いに土生の町並みに入ると
自転車の数が少し増えてきたように思われます、
やはり しまなみ海道の人気は鉄板ねと思いながら
町並みを抜けてすぐの生口橋へのアプローチに登っていきます。

生口島大橋は比較的短い橋なのですが、ここで急に雲が切れ
日差しが心地よく差してきて、おかげでい~写真が取れました。
この島でも同様に反時計回りで進みます。

まずは先週行けなかったドルチェ本店へ夏以来の再訪です。
本店で食すなら現地モノフレーバーでしょ?って事でシトラス系の2種盛り。
でもこの ↓ 空模様です 正直言うと 寒い…

食し終わり、黄色く塗られた高見橋、独特の島影の 瓢箪島を眺めながら
先週のキャンプ地サンセットビーチを横目に平山郁夫美術館を過ぎ、
多々羅大橋に乗ります。


橋を降りると大三島です、島自体は大きな島なのですが、
四国へのルートについては、非常に短くショートカットされていて、
古城島の横を過ぎれば直ぐに次の大三島橋のアーチが見えてきます。
この橋の下が「例の」鼻栗瀬戸ですが、時間が潮止まり間近だった為に
どって事ない「ただの海峡」でした、あんだけキツい目に遭ったのになあ。
ただこの時点で速度規制が掛かるほど風が強くなってきました、
歩行者&自転車道路が通行止めになるか心配でしたが、
幸いその規制は発動されませんでした。

次の伯方島での陸路も短いのですが、時計を見ると14時過ぎです、
流石にお腹が空いてきたので、ザグザグの看板に惹かれて買出しです。
ここで腹の虫押えと、明日の朝食を買い込みます、カヤックと違って
バイクでの陸路はこう言った途中での買出しが可能な点 楽チンですね。
ザグザグを出て少し走ると伯方ビーチです。
前回この前を海路で通った時は18時過ぎだったので
既に全ての施設は閉店した後で人気がなかったのですが、
今回は大変な賑わいだったので、それに惹かれて ちょっと覗いて見ます。
あら 食堂の入り口にデカデカと「焼き豚卵丼!」のポスターが、
そう言えば ここはすでに今治市なんですね、でも重松飯店のの方が美味しそう。
あと本当なら「しおソフト」でも食すべきなのでしょうが、もうアイス系は充分です…
外に出て浜を見ると結構波浪も出て来たようです、
さっさと四国本土に渡りましょうと更に少し走れば次の大島橋が見えてきました。

この橋の真ん中に以前キャンプした見近島へのアプローチが有ります。
をを懐かしいと 少し寄り道、前回は海からのアプローチでしたから、
今回の橋からの進入路は初めてです、意外と細いツヅラ折りを下ります。
やはりいいキャンプ場ですね、でも今回は無人 今から集まりだすのか?
時間に余裕が有るので前回気になっていた島の奥に行ってみると… 
橋をくぐるトンネルが有って、ソコを越えると小さな浜が有りました。
見近島の北岸は満潮時に砂浜が消えてしまうのですが、
こちらの浜ならそんな時も上陸可能っぽい感じです、要確認ですね。
来た道を戻ってみると、…おや?60過ぎ位のお歳の熟年カップルが
新型のクロスカブに跨ったまま地図を覗き込んでいます。
どうしました?と尋ねるとこの下の島に降りたいが…と。
今僕が上がってきました こちらですよと先導します、
前を通ったけど見落していたとの事、確かに分かり難いと言えばソウかも。
やあやあ ありがとう と、カップルがアプローチに降りて行くのを見送り、
僕も大島に向かいます。
 

大島での陸路は道中で最長です、まず海岸線を進みます。
能島を抱く宮窪瀬戸を横目に進みます、やはりエグイ!ボイル湧きまくりです。
能島界隈の海況は僕のド近眼でははっきりとは見えませんでしたが、
岸近のこんな所でもコレ ↓ ですから、おそらく大概な状況なのでしょうね。
 
宮窪瀬戸の渦、面白かったよなあ、もう1度きたいな と思いつつ
フェリー乗り場で右に折れ、8kmほど山の中を進むと

いよいよ最後の来島海峡大橋の登り口が目の前に現れました。
正直言ってカヤックで来た時は、その激流っぷりと、
海峡(全然『峡』じゃない!)の広さにウンザリしたものでしたが
こうやって橋を通って眺めると、絶景としか言いようがない景色です。
そしてこれは武志島と毛無島の海峡の写真なのですが、
島の岸が 削れてる削れてる…さすが激流エリアです。

橋を渡りきると例のサンライズ糸山です。
建物の前に立つと、あの時の悔しさが蘇り つい下品なマネを…。
ここからはまさにNOPLAN、さてどうするかと時計を見ると15時前、
よっしゃ、じゃああの時行けなかったリベンジや!と
20km先の タオル美術館に向かいます。

長くなったので 分割します。
高校の授業で経済学を教わっていたのは
もう30年以上も前の事なのですが、
なぜか今でも覚えているのが「資本は有限、欲望は無限」。
資本主義のメインテーマの一つですね 時は急ぎ足で byひろこ。
言うまでもなくコレの意味する所は
「だから経済学を学んで最適解を導こう」なのですが、
「欲望を無限にするからシンドイんよね」
「別に身の丈に合ったものでいいじゃん」と僕は思っていました、
まあ 覇気がないって言うか、妙に悟り澄ましたガキだった訳です。
とりたてて世の中を斜に見ているつもりは無いですし、
どちらかと言うと 常識人の態を装っているつもりですが、
色んな意味でガキがそのまま歳を喰ったのが僕ですから、
人と同じでないと不安 とか、人の目が気になる なんて
そんな上品な育ちは していない訳です。
でもほらアナ雪の エルサも歌っているじゃないですか
「ありのままの自分になるの わたしはじゆうよ」って。
…自由は生きてく上で大事ですよね?だからこれで良いかな と。
   これ。

で 何の話かというと スクーターの話です。
こんな僕の立ち位置は、関西で言うところの「へんこ」
つまり「迷惑は掛けないが EXSTREAMな存在」です、認めます。
そんな僕ですから、大排気量のバイクを使ってのキャンプ、
このやり方の方が正統派だって事は百も承知なのですが、
イマイチ感動が生まれないんですね。
当たり前の事が当たり前に処理される、予定調和的な安定…
これはもう日々の暮らしで十分堪能してるじゃないですか と。
「おもしろい遊び」って 特に外遊びって、そう言った
日常からの逸脱って要素を多分に含んでいる様に思うんですね。
で、そんなディストーションが掛かった僕の志向で
「街乗り専用だよね」って風情の50ccを眺めていると
「これでキャンプに出たら、オモロそうやなあ」と…
まあ、いかにもな話な訳です。

そんなでこの11月第1週の外遊びはカヤックではなく、
原チャリツーリングキャンプになりました。
でも実は カヤックの時みたいに周到な計画ではなかったんです。
そもそもこの3連休は晴れたらカヤックでのキャンプを
芸予諸島方面で楽しむ積りで計画を練っていたんですね。
ところが連休初日の土曜日は雨、しかも風邪気味だったので
無理するこたぁない と中止、事務仕事を消化して終えたんです。
翌日曜日、カヤックキャンプに出る気になっても対応できる様に
いつもと同じ6時に起きたものの、天気も体調もイマイチ。
朝食を済ませてダラダラしてると段々外が明るくなってきました、
時計を見ると10時、カヤックじゃキャンプは無理だけど
バイクでなら今から出ても十分間に合うなあ… よし行こう!
何かで都合が悪くなったら引き返せば良いだけだし
イザとなれば 男一人受け入れられる安宿くらいあるでしょ?と
極めて行き当たりばったり 思い付きの出まかせな計画でした、
まあ陸路だからこそ出来る、呑気な話ですが。

ちなみに そんな僕の座右の銘は「いいかげん が 良い加減」です、
理想の人物像ですか?無責任シリーズの植木等さんです、
トニー谷さんも好きだけど、頭の良さが目立って少し窮屈かな。
 

実際の旅行記は次回以降に 続きます
土曜の夜は宵の内に寝てしまった筈なのに、自然には目が醒めず
時計のアラームに起こされました、疲れていたのか?
さて日曜日は満潮が正午前との事だったので、
早出 早い帰着で早い撤収をしましょうと早起きしました
秋の5時30分はまだ暗いです。
昨日も結構霞んでいましたが、テントの外に這い出してみると
今朝はガッツリとGASっていて、瓢箪島すら朧に見えます。
昨夜の星空から考えて放射冷却で外気温がかなり下がったのか
フライの内は呼気の結露で、外は朝露で、それぞれビショビショです。
これを収納の為に拭くのですが、 次から次からスグに
露が降りて来るものですから、諦めて程々で妥協しました、
秋の風物詩ですな。
朝食をパンで済ましコーヒーで一服して、撤収準備を終えたら7時、
そこから積み込みをいつもの如く グズグズとするものですから
結局7時30分の出発です。
サンセットビーチの6時前

今年は広島県と愛媛県の諸島部を中心に「しまのわ2014」と銘打って
地域振興が図られていましたが、そのグランドフィナーレとして
この10月26日に「サイクリングしまなみ」が行われていました。
これは普段自転車では通れない しまなみ海道の自動車道を開放して
瀬戸内の海と山の景観を始めとする善さを全国の人に認識して貰って
ひいては観光誘致に繋げたいよね が意図する所だったようですが
天気がそんなで 青い空!藍い海!とはならない点が残念でした。

ところで僕はド近眼なので近くまで寄ってやっと見えたのですが
出港地から直近の多々羅大橋にサイクリスト達と思しき人影が…
あるぇまだ8時前よ?なんでもうココまで来れてるの?
出港地から多々羅大橋まで3km=カヤックで30分の距離です、
そしてこのイベントのスタート時間は7時45分だったとの事です、
だけど今治から多々羅大橋まではざっと25kmあります、
「15分で25km?時速100kmじゃん!競輪選手でも無理だろ?」。
はてさて いったい と混乱しましたが、後で調べると、
これは僕が 参加者全員が今治からスタートすると思い込んでたから
計算が合わなかっただけの事で、伯方島や大三島から出発する
ショートコースにエントリーした人達の第一陣だったようです。
参加者の数は青梅マラソンのように凄い… とは言いませんが、
結構な数です。
催者側は接触事故等を防止するため、かなりエントリー者数を
絞ったようですけど、それでも報道によると7000人以上だとかで、
僕が前回訪れた夏休み時期は、普通ならピーク期間の筈ですが
それと比べても、何割か増しに見えます。
写真では4人(赤い丸)しか写っていませんが、
10台以上ダンゴになってるソレっぽいシーンも有りました。
言い訳をすれば、橋の傍は海流が乱れーの ボイル湧きーので
写真がブレブレになって、コレしか使い物にならなかったんです…


さて多々羅大橋をくぐり、生名島を目指します。
伯方島のトウビョウ鼻を目指してから岩城島の南岸を東行するつもりが
ボーっとして何故かそのまま伯方島にそって南下してしまいました、
下図のピンクの点線がPLAN、青い実線がACTです、トホホ。
伯方塩業の工場が見えて マズイと気が付いたお陰で遠回りは
2km程度で済みましたが、そのままだと随分な事になる所でした。
実は最近ガーミンをON DECKでは使ってないんです、
持って行ってはいるんですけどね。
あれ?これどっちだっけ??の答え合わせをしたい時や、
ガスって山立を完全に見失った時だけ使っているんです。
「野生の勘が鈍るから」なんてつまらない事を言う気はないんです、
もともと野生とは縁の無い、根っからのUrbanGuyですからね。
ホンマにコッチでエエんやろか?の心細さ、
それを克服(大層な話ですが)した時の「おれはやったぜ!」感、
これを担保するために常用を止めているんです。
まあ尤も、それで迷いかけてりゃザマあ無いって話ですが トホホ。
そんなで岩城島に向かって北東方向に漕ぐと太陽が真正面です、
ホントなら嫌ほど眩しいのでしょうけれど
ガスが善い具合に紗になって防いでくれています。
ツアー時の気分自体は晴天快晴の方が良いに決まっていますが
今回は持病の口唇ヘルペスも出ずに済んでますから、
身体に優しいのは 却ってこんな薄曇りの日なんでしょうね、
少し複雑な気分です。



海流に乗って岩城島の南岸を漕ぎ進むと生名島が見えてきます、
いよいよ「何を好き好んで激潮エリアの逆流を漕ぐのか」タイムです、
ここでドトールのミルクコーヒーで一服入れて気合を入れます。
写真右は赤穂根島北岸で一服した浜、
写真左はその浜から生名島を写した景色です。
   

問題の海峡を遡上すると、いきなスポレク公園の前こそ向い潮でしたが
それ以降は反対流と向い潮が交互に来る様な感じです。
かなり複雑な流れのようで、途中2ケ所でサーフィンが楽しめる程の
バックウォッシュが発生していました、10分位遊んだかな?
後で調べてみると、長柄瀬戸って名前まである様です。
つまりデーター上ではその日が 追い潮であっても向かい潮であっても
この海域では反対流が入り乱れるから、楽をしたければ
大潮の日や激潮時間帯は避け、長潮若潮や潮止まりの時間帯に
通過するのが賢明なようです。
そして折古浜に戻るのに また因島水道を通ったのですが、
こちらは流速こそ速いものの、やはり素直で滑らかな水面でエライ違いです。
だからこそなのでしょうけど、大小5つほど港がある為、
目の前で4隻のフェリーが交錯する様に出発していくのに囲まれて
少しばかり… すいません見栄を張りました、大いにビビリました。

そしてやはり というか 当然 というか、漕ぎ上がりで時間を食った為
出港地に戻るとソコに浜は… ありませんでした。
せっかく早起きしたのにムダにしちゃいました ORG…
仕方ないので浜が広くなっていて水没しない場所にカヤックをつけて、
ザブザブと100mほど波を蹴立てて荷物運びです。
今回のツアーは漕ぎ以上に この俄か沖仲士の方が疲れたかも…


記録:キャンプ14/10泊 ・ ぷかり33/30回
9月21&22日に塩飽諸島に行って以来、
台風だのイベントだので1ケ月以上カヤックに乗れていません。
やっと晴れたと思ったら、知らない間に秋が深まっています、
寒い…日暮れが早い… キャンプに行きにくい季節の到来です。
というのも土曜日の仕事に13時まで拘束される関係上
どうしても14時30分より前の出港は難しいものですから、
余裕を持って 17時には泊地に上陸していたいとなると
6km/h × 2.5時間=15kmで自ずと移動距離が
この程度、あるいは その前後に限られてしまうからです。
そんな条件の中で さて何処に行こうかしらと迷ったのですが、
これまで何度も訪れようと思いつつ未だに行けていない
「瀬戸田サンセットビーチ」を今回は目指す事にしました。
夏の長漕ぎの際に上陸した瓢箪島の対岸に当たるので
ホンの近くまでは来ていたのですが今まで御縁が無くお初です。
加えて 以前言挙げした
「大潮の因島水道は どんなものだか見てみたい」の実行と、
更に 前回 生名・岩城島間の海峡を追い潮で漕いだ筈なのに
反対流にやられて ヒーヒー言わされましたので、
じゃあ逆潮の日に漕いだらどうなるよ?を確認しようって腹です、
ちなみに人はコレを酔狂と言いますな。

 

往路のルートは 因島の折古浜を出港し 軍艦のドックまで南下し、
因島水道を生口島の北東角まで北上、
同島北岸を正面の高根島まで西行し、
両島間の水道を約4km南下して到着。
この全行程17.3kmを17時前に到着するように漕ぐプランです。
通常なら吝嗇な僕は高速代をケチって この程度の距離の計画なら
折古浜ではなく、立花からの出港でプランニングするのですが、
今回は折古浜から出ないと 追い潮の美味しい所が堪能出来ないので
財布の紐が緩んだ次第です。

当日は 折古浜に14時前に着、天気は上々 風はほぼ無風。
やはり秋ですね~ まだ昼過ぎなのに日が斜めから差してきます。
そんな日差しに急かされつつ14時30分に出発。
この海域は今年だけでもう5回も訪れているよなあ…
しかし軍艦はかっこいいなあ あっガトリングガン!いかついなあ…
などと思いつつ因島水道を北上します。


この因島水道については景色が「街過ぎて」アウトドア活動的には
何やら「興が削がれるぜ」感が強いよね きっと と、
これまで漕ぎ気をそそられなかったのですが、
実際訪れてみると それは思い込みってモンだったようで、
実際は中々味わい深い 鄙びた島の町景色が広がっておりまして、
「あー これもアリやねえ」な感じでした。
ところで この時間 この場所の海流は2ノット近く出ている筈ですが、
海況はあまり荒れていません、海底がフラットなんでしょうか?
ホンマにそんなに流れてるんかいな と思いつつカメラを取り出し
撮り終わって周りを見ると… 確かに豪快に流されています。
でも追い潮、好天、穏やかな水面…大層快適な漕ぎ味です、
鶴島、亀島の北端あたりでは少し荒れてもいましたが、
まあこれ位のスパイスが無いと 却ってダレちゃうよね程度でした。


さて生名島を過ぎ 生口橋をくぐり生口島の東岸を北上します。
左木・生口・因島のT字の海峡で左に回頭し
真正面に高根島を見ながら生口島北岸を漕ぎ進みます。
好天で気持ちの良い青空なのに遠景がエラく霞んで見えます、
海水温が高いのでしょうか。
そしてこの北岸には例のドルチェ本店があります。
予想では「この海域まで来るのに2時間位かな?」でしたが、
潮に助けて貰って30分以上も短縮できたものですから
休憩がてらアイスを食しに 寄ろうか?どうしようか? です。
大いに迷ったのですが 秋の日は釣瓶落としとも言いますし、
ゴールまで まだ距離も6km以上を残していましたから
ここは手堅く横目に見ながらスルーです …残念だっ。
ここの写真も撮ったのですが 波が多少出ていたからなのか、
それともアイスへの未練からか手ブレで使い物になりませんでした。
 さて北岸の西端の内海造船を超えて左に曲がると
逆光で色がハッキリしませんが「黄色い」高根橋が現れます。
ここまで来たらゴールまでは、もう一漕ぎなのですが、
この橋の下にはややこしいボイルが湧いていーの
すぐソコの瀬戸田港から結構フェリーが離岸しーので、
それぞれ単独への対応なら、どうって事ないレベルですが、
タッグを組まれると 少し神経を使わされました。
細く狭く鉤状に曲がった水道なので そりゃそうよねな話です。


水道を抜けると右手に瓢箪島の特徴的なシルエットが現れました、
時計を見ると16時10分、やはり大潮の追い潮 良い仕事をしてくれます
だいたい僕は2時間半毎=15km毎に休憩を取るのですが
今回往路は17km台ですし 速度も10km/h近くまで
出ているようなので、結局ノンストップで漕ぎ切りました。
最後は潮止まりで少しモタ付きましたが 予定より30分早く泊地に到着。
干潮の潮止まりだったので荷物運びが しんどかったのですが
設営を終え 西の空を見ると…をを!燃えるサンセッ by中村雅俊! 
サンセットビーチの名に相応しくキレーな夕日です。



さて生口島は「島ごと美術館」で、作家さんの気に入ったという
ソコココの場所にオブジェが屹立しています。
そしてココは なかなか結構なビューポイントなものですから、
やはり(意味の なんやようわからん)オブジェが有るんですね。


また ここには木貼りのオサレ遊歩道が設えてありまして
この傍らにテントを張ります。
遊歩道の土台がスロープ状の石垣になっているのですが
石垣の隙間に予備パドルを立てると…
あら なに これ便利 うふふ です、物干しが一丁上がりです。
なお遊歩道の左前方に、瓢箪島が見えていてなかなか乙な景色です。


肌寒い季節なので夕食はカップ麺と握り飯です、手抜きですな。
さて腹も膨れたので ウクレレでも弾こうかな です。
今回は設営場所が砂地か ペグが立たない所なのかが不明だったので
手堅く自立式にした為に外で弾く事になります、
あの狭い中では腰がすぐ痛くなっちゃいますからね。
で、灯りが有る場所に 酒とレレと楽譜台を持っていくと…
明るいのはWCの前だけ… 
雪隠の前で歌い狂う後期中年…
流石にこれは如何なものか でしょ?僕なら通報します。
来た道をトボトボ帰って さてテントの外で弾こうかな ですが、
なんだか興を削がれてしまって ウクレレは今回はナシにしました。
なら秋の夜長を読書で、と思いましたが気がつけば寝ていたようです、
灯りを点けたまま気が付けば24時前、あら4時間近く寝ちゃいました。
用を足しに表に出るとほとんど新月の為、星明りが眩しい位です、
見とれているとオリオンが中天で輝く季節だけあって 寒い!
こらかなわん と二度寝です、しかし9時間睡眠か…寝すぎやな。

続きます


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