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広島・岡山 での シーカヤック & その他 を記録します。
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プロフィール
HN:
けいた
性別:
男性
職業:
職人
趣味:
カヤック ウクレレ ピアニカ 漢方
自己紹介:
後期中年の自営業
3シーズンは 海にキャンプへ、
冬は おうちで漢方の勉強、
そんな日々を過ごしています。
今の愛艇は ノーライト シオン。
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先週末は お盆でバタバタした&天気がダメダメだった ので、
ツアーどころか 練習に海に行くことも無く 終わってしまいました。
おかげで長距離漕ぎで痛めてた肘も、ほぼ回復しましたから
今週末は久々にカヤックを楽しめそうです って1ケ月乗って無いな。

さてそんなで今週は漢方の2回目ですが
学術的な話に入る前に 先に用語を統一しておきましょう。

まず「東洋医学」とは、そして「漢方」とは何を指して言うのか?です。
「東洋医学=中国医学である」と捉え勝ちですが、あくまでもそれは「狭義の」です。
本来はもっと広義に「西洋医学」に対する対義的な位置 と捉えるべき言葉なので、
そうなるとそこには、インド医学やタイ医学も含まれる事になります。
つまり
日本でよく言う処の東洋医学 即ち「鍼灸按摩湯液治療」は厳密に言うならば
それら東南アジア系医学を除いた「中華系東洋医学」と呼ぶべきなのでしょう。
それではいかさま長いので、今後このブログの中では「漢方」と書かせて頂きます。
そして本来
「漢方」とは「和方(日本古来の民間療法)」との対立的概念であり、
日本から見た中華系東洋医学についての総称である点に注意すべきだと思います。
なので「和漢の生薬配合」とかは、実は漢方の湯液治療のレシピじゃないんですね、
あれは「日本古来の民間療法を応用したレシピですよ」って表示なのですね。
なんだか響きだけだと「日本人の体質に合わせた漢方のレシピ」のようですが。

次に「治療」の本質とは何か?についてです。
これは漢方に限った事ではないでしょうが「医療=人の体を治す」の本義とは
「健全を知り、その恒常性を保つシステムである生理を理解した上で、
 病の原因つまり病理を考察し、その解除に拠って、健全に近づける」ことでしょう。
ただ病理を構成する要素の捉え方は、採用する医療体系の底に流れる
思想や哲学と、それ
に基づいて、症状を認識する際の切り口の違いによって
「本当に同じ人の同じ症状の話をしているの?」と思う程 様々な様相を見せます。
例えば シャーマン大が教えるD,J,パーマー直系のカイロプラクティックは
体の不調の全ての原因と施術点を、上位頚椎の変位に求めていますよね?
「施術者の行うべきことは、ただアッパーサービカルをアジャストするのみ!」って。
一方 連動操体法なども 私の手元の映像を見る限りでは、
すべての事象の原因と施術点を、腸腰筋の変位に求めると言った具合です。
では一方は出鱈目で、他方は真か? 一方は効いて、他方は気休めか?と言うと
そうと限らないのが治療の面白い所で、どちらも上手が施術すれば効くんですね。
それは何故だろう?と悩んだ時期も有ったのですが、思うに 治療の出来、不出来は、
手先の器用さや、オカルトな力の有無ではなく、各々のテクニック固有の認識の下で、
ゴールとなる健全と、その阻害要因を、イメージした上で施術出来ているか 否か
偏にソコに関ってくるモノだと、現時点では考えています。

そして漢方です、ここでは
人体の構成要素を「気」「血」「津液(水)」と捉え、
その過不足が健全である事を邪魔する要因=病理として働くと、認識しています。
人体の正常な営み つまり生理と、「気血津液の過不足」の発生原因 つまり病理を、
口伝ではなく、
言語化させて残すに当り、客観性科学性を持たせるツールとして
素問 霊枢 難経が成立した漢代前後頃の東アジアにおいて、
最先端の科学的思想であった、陰陽論と、五行論が用いられました。
だから「効く漢方治療」、最悪でも「却って悪化させない漢方治療」を行う為には
患者の気血津液の乱れを、陰陽・五行のバランスを整える事で正すイメージを
いかにリアルに、いかにブレずに持つかが大事になって来る訳です。

さて次に陰陽五行のうち「陰陽論」について紹介します。

「陰陽思想」の書では 四書五経の一つ「易経」が有名です(難解さでも有名です)。
哲学に限らず、真理を探れば抽象的に為らざるを得ず、従って難解になりましょうが、
そのスタート地点は素朴な生活実感に根ざしたモノだった筈です。
そう考えると思想とは、そこの住人の生活の上に、各々独自に育っていく物であり、
中国の思想なら中国大陸の地理的な条件が、強く影響している筈です。
インド、ギリシャ、エジプト等も、同様に北半球にあり、古代より文明が発達しましたが
これらと中国の間で 哲学、そして医療体系に大きな違いが見られるのは
中国が温帯モンスーン特有の明確な四季と、それが培った生活観の
影響を受けたからでしょう。

定着して農耕を基盤に生活するには、「適当な暖かさ」「適当な水分」が必要です。
それは 天が 適切な時期に 適切な量の光と熱量を与えてくれる事と、
さらに 地に 適当な水分が含まれている事 と言い換えられますが、
それらが「適切である」には メリハリの利いた四季の巡りの存在が必要となります。
このような生活環境の中で、生命を宿らせ、育んできた人々は理屈以前の実感として
「天の気(陽気)」「地の気(陰気)」の係わり合い、鬩ぎ合いと言ったものが、
生命の本質であるよなあ と考えても不思議では有りません。
こうして「見える物は見えないモノが生み出す」「形ある物は形ないモノから生ずる」
と言った感覚がコアな部分に産まれ、やがて「気」「陰陽」と言った概念が醸成され、
まずは
生活実感を元に、単純な2元論である「陰陽論」が生れたと思われます。

例えば「なぜ昼は明るくて、夜は暗いのか」「なぜ日陰は寒くて、ヒナタは暖かいのか」
と言った 身の回りの自然現象に対する素朴な疑問から始まったのかもしれません。
やがては「なぜ同じ種を蒔いても、実る時期と 枯れてしまう時期が有るのか」や、
「なぜ同じ場所に網を打っても、大漁の時期と不漁の時期が有るのか」と言った
生産活動に必要な情報を積み重ねる内に、
「古老の智恵」や「村の言い伝え」から
やがて何らかの洗練された法則へとステップアップしていった事でしょう。
いつしかそれは「暦」としてシステム化され、文章化され、さらにその裏付けとして
科学性が求められて行く過程で、やがて「陰陽論」は洗練されて行き、
遂には 物質の根本を「気」と捉える概念を持ち、
万物は「気」の循環により存在し得るとする「陰陽思想」に昇華したとされています。
「全能の神が陰陽論を人類に与え賜うた」と語り継がれている訳ではないのです。
やがてそれは単なる実務情報から、人生の指針の根拠や、
政治的な正当性の保証と為し得る哲学へと昇華したのでしょう。

そして少なくともルネッサンス期までは、間違いなく漢人達は、
その科学的な宇宙観から思想界における世界のトップランナーだったと言えます。
勿論 現代人の科学に裏付けされた合理的な解釈と言ったフィルターを通すと
陰陽で「人生の指針を決めたり、明日の行動の参考にする」のは
迷妄的ですし、
またその思想の中には無理やりな辻褄合わせや、
その理論が破綻を来さない為にのみ存在する「理論の為の理論」の部分も
結構含まれているのですが、あくまでもその根は「神秘的」「唯神的」ではなく
「科学的」「唯物的」な態度だと理解するべきでしょう。


さて現存する文書で、思想表現としての生命観に陰陽論の前提条件である
「気の概念」が最初に見られるのはBC280年位の『荘子』外篇「知北遊」にある
「人の生は気の集まりなり」「気が集まれば生じ、気が散ずれば死す」です。
そしてこれが21世紀の現在まで、漢方の哲学的な拠り所となっています。

さて「呂氏」とは「奇貨居くべし」の言で有名な、始皇帝のパトロンだった人ですが、
この人が編纂させた百科全書『呂氏春秋(BC239に完成)』を紐解くと
気の集散が生命の誕生、存続、消滅に関係するという考えが、
当時の医学に強く影響を与え
た事が分かります。
たとえばその中の「達鬱(『鬱滞を伸び伸びとさせる』という意味)篇」を見てみると
「身体が動かないと体内で気が鬱滞し、気の流れが滞ると、そこに病気が起こる。
 例えば目に行くべき気が何処かで鬱滞すると、目の病気が起こる。」とあります。
そうなる根拠として「流水は腐らず、戸枢は螻さず、動けばなり、形気も亦、然り」
つまり「流水は腐らない、戸の軸は虫が食わない、理由は『動くから』だ」とし、
そして「水が流れ、戸が動くように、気を動かす仕組みは何か?」についての
理論的な背骨を、彼らは「陰陽論」に求めた訳です。

陰陽論の成立の背景はココまでにして
次に陰陽論における一般的な陰陽の概念についてお話しします。
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