忍者ブログ
忍者ブログ [PR]
広島・岡山 での シーカヤック & その他 を記録します。
[26]  [25]  [24]  [23]  [22]  [20]  [17]  [12]  [16]  [15]  [10
プロフィール
HN:
けいた
性別:
男性
職業:
職人
趣味:
カヤック ウクレレ ピアニカ 漢方
自己紹介:
後期中年の自営業
3シーズンは 海にキャンプへ、
冬は おうちで漢方の勉強、
そんな日々を過ごしています。
今の愛艇は ノーライト シオン。
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
最新コメント
[03/25 懐園]
[03/07 懐園]
[03/01 懐園]
[03/01 懐園]
[02/11 バラキ]
忍者カウンター
P R
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「エルボーの遣い手」と言えば誰を思い浮かべるでしょうか?



ブッチャー?ローデス?三沢?北の湖理事長?
最近の僕は密かに「ニコちゃん師匠」と呼んでいる、コノ人 ↓


NOVORCAって G系パドルのメーカーのデモ映像に登場する
アジア系の御顔立ちのこの方です、イヌイットなのかなあ。
薄べったいG系スキンカヤックではなく、ハイボリュームなクリーク艇で
ビシバシ難易度が高いロールをキメてみせる、いかしたGUYです。
なんせ僕がフロント系を挙げられる様になったのは、
この人のMoveを繰り返し拝見して独習した結果ですから、まさに恩人です。

さて今週末ですが雨模様である事が濃厚です。

「雨が降ったら仕事もせずにキャベツばかりを齧って」いる
青虫みたいにエコな生活が可能な人も世の中にはいるようですが、
僕は観光系カヤッカー道不覚悟な事に、練習の虫でも有りますので、
じゃあ練習日にあてようよ な訳です、お題は「エルボーで挙げたいのう」です。
でもその前に「挙がる理由、挙がらない理由」を分析しなくちゃ
いつまでたっても同じ事の繰り返しよね が今回の趣旨です。
「理屈で考えても始まらない、実践有るのみ!」という
天才肌の人も世の中にはいらっっしゃる事だとは思いますが、
少なくとも僕は、難易度の高い技については、このステップが必要なようです。
で、問題のエルボーロールです、ちっさくてゴメンネですが(クリックで拡大)
上3枚が「バランスからの反り挙げ」下8枚+2枚が「エルボーロール」です。

 
エルボーロールについて、ニコちゃん師匠のMoveを順番に解析すると
①可能な限り前傾で、コケ側に向けて体を開いて、右掌を耳に当て右腕は畳み、
 左腕は絞り込んでバネを作り、左にドボン。
②絞った左腕を開放する=左腕を掻く力+体幹の回転力で 抵抗による「足掛かり」と、
 水面近くに来た胴体の生む浮力と、ドボンの勢いが生んだ艇自体の回転力 を合力して、
 これを支えに 前屈から 腰を伸ばす動きで、艇を一気に起こし切る。
 写真では艇はすでに回転方向に直角を超え、45度まで起きている。
(ここまでは出来る、ここからが…あきませんねん)
③まだ頭は水中に残したまま、左右上腕を一直線として、胴体も真っ直ぐのまま、
 T定規の様なイメージで(左右とも側屈はまだNG、⑤のACTで側屈が出てくる)
 ②で作った起き方向モーメントと、右肘をスウィープして生れる支えを最大限に利用し、
 臍のあたりで作った矢状面の軸を中心に、まず水中の左上腕を艇上に乗せ、
 左舷側に向かって左脇下を、誰かに掴まれて引っ張られるイメージで、
 T定規のままで ズリズリと上体を1/3ほど(左肩甲骨まで)載せます。
 この時は重量のある後頭部は水中、目線も曲げた肘を見続けて回転方向と反対に維持。
 この時目線が回転方向を向くと、ロール動作終盤でヘッドアップするのと同じ仕組みで
 艇を再沈没させる方向にモーメントが働くようです。
④更に艇上に体を乗せて行きます、具体的には
「右肘:水中、背骨:右舷側に乗る、左腕:左舷側から外下方に沿わせつつ突き出す」
 ですが、この形になると再沈モーメントが大きくて、転覆してしまいます。
 小さくて分かりにくいですが 図④の赤い丸と図⑤の青い丸を比較してみると、
 微妙に青い丸の舷側が広い=再沈モーメントが生まれている事が分かります。
 そのモーメントは「上体を水中から引き上げた=浮力が減少した」事と、
 「上体が艇上に大きく乗る事で、重力線が再沈方向に大きな矢印で発生した」事の
 合算によって発生すると思われます。
⑤それに対する手当てとして頭蓋の質量と、側屈のパワーを利用します。
 ④-⑤間の小さな囲みで示しましたが、④より⑤の方が狭角となっています。
 つまり④のポジションになった結果生れた 再沈方向へのモーメントを打ち消す為に
 胴体のT定規状態を解除し、体幹部をムチの様に撓らせながら左側屈させる事で、
 左手のThrow動作と、右肘のカチ上げ動作を産み出し、
 頭蓋を後頭部から左舷方向に振り上げる形で、一連のActを連動させ合力させます。
 この際 起こし方向のモーメントを邪魔しない為に、目線は曲げた肘に固定したままです。
⑥腰の位置はそのまま替えず(替えると沈する)に、起こし方向のモーメントに乗って、
 左ウェスト部分を折り目に側屈させて、残りの上体を艇上に乗せていきます。
 それと同時に後頭部を左舷側方向に落とし込み、モーメントを強化します。
⑦上体は乗り切ったけど、まだ腰のポジションが右に寄りすぎている図です。
⑧肘をカチ上げ、重心を更に左に乗せてモーメントを強化してから、
 頭蓋を初めて右方向に向け、その動きで腰の重心を右坐骨から仙骨中央に移し、
 重心を安定させます … と、師匠はこんな事をやっているのでは?と愚考します。

順番から言えば図の③の師匠の様に、艇の右エッジに巧く左肩甲骨を乗っけられないと
そこから先に話が進みません。
でも③のActって冷静に観察すれば、上の図の「バランスからの挙げ」の左端の図と
「ほとんど一緒」とまでは言えませんが(肘の曲直の差は大きい)動きは近いです。
つまり ThrowWeightにするべき左手の意識が曖昧だから縮こまって役目を為してないとか、
脇優先でズリ上がる所が 肩口優先になって 重心が高くなってしまっているとか、
フォームが乱れて矢状面の軸が狂うであるとか、バランスからの挙げでは出来ている事が、
エルボーロールに対する苦手意識から出来てなくって、再沈している可能性が高いです。
であるならば…次回の練習では、右肘を曲げてのボディバランスにチャレンジですね。
その際 左掌を煽って浮力を生む事は、まあアリで良いのでは?って事で。

で、コレが安定させられるようになったら、次の段階として
「背骨まで艇の右エッジにズリ上げる。その結果生れる 再沈モーメントを打ち消す為に
 左手のThrow、右肘のカチ上げ、後頭部リードでの頭蓋の振り上げを連動させる。」に
トライ ですね。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
エルボーロール
私がテントを修理している間にコソ練してましたか・・・。
エルボーロールは360度でやるものなんですね。前に180度でやったら舟を起こすこと自体が不可能でした。
水舟にすれば上がり易いと思うので、水舟でイメージを掴むのはどうでしょう?
バラキ 2014/06/25(Wed)21:35:58 編集
無題
ほんとは180度でも出来るのだと思います、出来る人なら(w。
でも件のレギュレーションでは、ソレは認められないようですね。
なお水舟は… 止めておきます、脚を冷やしちゃいますから。
下半身を冷やすと良い子が産めませんし。
針屋 2014/07/01(Tue)07:03:56 編集


<< エルボーロール考 第2回HOME男と女の間には(女木島キャンプ) >>