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広島・岡山 での シーカヤック & その他 を記録します。
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プロフィール
HN:
けいた
性別:
男性
職業:
職人
趣味:
カヤック ウクレレ ピアニカ 漢方
自己紹介:
後期中年の自営業
3シーズンは 海にキャンプへ、
冬は おうちで漢方の勉強、
そんな日々を過ごしています。
今の愛艇は ノーライト シオン。
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「エルボーロール考 第1回」では ニコちゃん師匠のMoveを解析して
「バランスからの挙げ」の起動動作と、
「エルボーロールの体幹ズリ上げ」の起動動作は、
極言すれば「肘の曲直の差だけじゃねえの?」との仮説を建ててみました。

それを踏まえて、第1段階として「右肘を曲げてのT字バランス」を練習し、
第2段階として「ダイブしての上記」を練習し、安定させられる様にまでします。
そこまで出来たらロール動作を 第3段階として練習します。
すなわち まず変形T字バランス状態のまま「艇右エッジに左肩甲骨が引っ掛かる」
形となるまで体幹をスライドさせた上で、このままでは再沈モーメントが発生するので
体幹の側屈力と、頭蓋の質量を使って「艇右エッジに背骨までズリ上がる」形に進み、
更にヒップスナップを使って、体幹を 上方の脇下からリードする形で艇上に載せ切る…
これでエルボーロールは完成じゃないか? ってな考察でした。

前回の記事を書いた後で思い出したのですが、
たしか「Quajaq JPN」さん(http://www.qajaq.jp/index_j.html)の主催する
ロールコンペのレギュレーションでの エルボーロールの項目で
「T字バランスからタイミング計って上げてもカウントしないからね(出典未確認…)」と
有ったように思いますし、って事は 肘を曲げたT字バランスから艇に上がる事は、
比較的簡単な事だって言う傍証でもありますよね、ありませんか?。
って事は 逆読みすれば、サイドバランスから肘を曲げた状態で一気に上げれば
それはすなわちエルボーロールだよって事の傍証にもなりますよね、なりませんか?。
ここまで書いてきて、机上での理屈では、何だか今すぐにでもバシっと
挙げられそうな気がしているのですが、さてACTではどうだ!?って話です。

結論から言うと畳上の水練でした、全然ダメ、そもそもT字バランス自体が怪しい。
さすがにパドルやノルサックを持てば静止安定しますが、
フリーハンドでは、右掌で煽り続けていないと顔がギリでしか海上に出ません。
左ハルを左爪先で艇内から踏みつけて、より左に倒せば良い話なのですが
この日はバウストールの練習もしたかったのでポケロケを持って行ってまして
コーミング周辺がボリューミー=高さが有るためシオンより踏み難いんですね、
終わりがけには足底筋が痙攣しそうになったぐらいですから。
30分程でなんとかフリーでも静止安定出来るトコロまで勘が戻ってきたので
「右肘を曲げてのT字バランス」ですが…コレジャナイ感が満載。
以前は腕組みしてもOKだったんだけどな~それより難易度は低い筈なんだけどな~
で、これはNGなのかもですが、左掌を時々煽って浮力を確保してやっとでした。
こんなじゃ無理して先に進んでも意味が無いと判断。
「ダイブしてのT字バランス」は素直に右掌の煽りを使って浮いてくる形で練習。
出来る事は出来ましたが、やはりコレジャナイ感が…
次回は煽るタイミングを見なおしてみるのと、仰向けから左掌で煽ってみるのと、
一旦うつ伏せになってから左掌で叩いて起こすの、3タイプを試してみます。
ああ、先は長い…
バウストールは1回まぐれで出来ました、一瞬ですが。
その後は2度と出来ませんでしたが… 立ちそうなトコロまでは行くのですが
どこでどうバランスを取れば良いのかが、まだ全然です。
あるいは、バランス練習のためにフィッティングを甘々にしているのが
そもそも間違っているのかもしれませんが。
これまた、先は長い… 還暦までにできるかな?です。

で、どんな一日だったか です。
「雨が降ると濡れちゃう~」とキャンプを中止して暇になった22日の日曜日に、
これらの 仮説、考察、傍証を引っ提げて、いつもの浜に正午から練習に行って来ました。
この日の夕方は娘キノコの塾の面談予約をしていたので、近場にGOな訳です。
曇天模様

この浜は出港所としては御機嫌なのですが、練習場所としては少し苦しい点が有ります。
BODとかは そんなでも無いかもしれませんが、何しろ瀬戸内の潮流の分水嶺であり、
しかも高栄養を誇る芦田川の河口すぐ脇ですから、海水の透明度が皆無に近いのですね。
さていつもは殆ど無人の浜なのですが…子供達と保護者さん方で結構賑わってました、
なんでも「田尻を愛する会」と言う地元愛の啓蒙活動だそうです。
邪魔にならないように一つ隣の浜に移動して練習です。
移動先の入江のほうが深いからなのか、水はさらに透明度を欠いていて
3ケ月位水を変えていない金魚鉢の中の様なありさまです。
まあ瀬田川みたいに傷が何時までも治らずにグジュグジュするような実害はないから
時間がない時はココを練習場所にしていたのですが、実は今回はソレが裏目に出ました。

僕の腕時計は1万円足らずで買ったprotreckの一番安価なタイプ「でした」。
水に浸かる事を前提とした練習だと、どうしてもパドジャケの袖に海水が貯まります。
腕時計をしていると、排水が煩わしくなります。
従って練習の時はスカートの上面バンジーに留めていたのですが、落としたようです、
艇を挙げてふと見ると『無いじゃん!』、一瞬前までは確かにそこに有ったのに。
ロックが外れているのに気付かず、フロント起きの際に体でズッた時に外れたと…
うーん 考え難いんだけどなー、でも無いのは事実だしなー。
30分ほど落下地点と思しき辺りを探しましたが、何しろ「透明度ゼロ」です
徒労に終わりました orz。
ひとしきり探して体が冷えた事と、お気に入りの時計を無くした事で、
やる気メーターがゼロに、予定より30分早く切り上げて14時30に撤収です。
そして綾小路きみまろ氏の言う通りでした、
悪いことは重なるものです、タオルを忘れて体が拭けません、Tシャツで代用します。
悪いことは重なるものです、車庫に車を入れる際に側面下部を擦ってしまいました。
悪いことは重なるものです、タンスの角に足の小指をぶつけて爪が割れました、痛い。
悪いことは重なるものです、チワワが腹を下して布団の上に点々とビチットが…
あまり 良い週末とは言えなかったですね、こりゃ。
これは今回は近場だからだと舐めて掛かって、ケーキもコーヒーも持たずに
スパルタンにストイックに練習だけしたら、とっとと帰ろう などと
観光系カヤッカーに有るまじき心掛けだった事への祟りではなかろうかと。
これからは心を入れ替えて、より軟弱に、より多くのACTをパラレルに
取得するべく精進しなくっちゃ と改めて心に誓いました、許してね 観光系の神様。

そうそう、面談内容ですが 娘の志望校については心配は要らないから、
親は このまま勉強の「邪魔をしないように」と だけ 御指摘を賜りました。
5月の運動会の応援団で、勉強の為の時間と体力を削られているのを
横で見ていましたから少し心配だったのですが、まずは一安心。
前期:岡大、後期:広大 で進めましょうって事で方針を確定。

記録:キャンプ5/10泊 ・ ぷかり15/30回 丁度目標の半分ですな。。。
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「エルボーの遣い手」と言えば誰を思い浮かべるでしょうか?



ブッチャー?ローデス?三沢?北の湖理事長?
最近の僕は密かに「ニコちゃん師匠」と呼んでいる、コノ人 ↓


NOVORCAって G系パドルのメーカーのデモ映像に登場する
アジア系の御顔立ちのこの方です、イヌイットなのかなあ。
薄べったいG系スキンカヤックではなく、ハイボリュームなクリーク艇で
ビシバシ難易度が高いロールをキメてみせる、いかしたGUYです。
なんせ僕がフロント系を挙げられる様になったのは、
この人のMoveを繰り返し拝見して独習した結果ですから、まさに恩人です。

さて今週末ですが雨模様である事が濃厚です。

「雨が降ったら仕事もせずにキャベツばかりを齧って」いる
青虫みたいにエコな生活が可能な人も世の中にはいるようですが、
僕は観光系カヤッカー道不覚悟な事に、練習の虫でも有りますので、
じゃあ練習日にあてようよ な訳です、お題は「エルボーで挙げたいのう」です。
でもその前に「挙がる理由、挙がらない理由」を分析しなくちゃ
いつまでたっても同じ事の繰り返しよね が今回の趣旨です。
「理屈で考えても始まらない、実践有るのみ!」という
天才肌の人も世の中にはいらっっしゃる事だとは思いますが、
少なくとも僕は、難易度の高い技については、このステップが必要なようです。
で、問題のエルボーロールです、ちっさくてゴメンネですが(クリックで拡大)
上3枚が「バランスからの反り挙げ」下8枚+2枚が「エルボーロール」です。

 
エルボーロールについて、ニコちゃん師匠のMoveを順番に解析すると
①可能な限り前傾で、コケ側に向けて体を開いて、右掌を耳に当て右腕は畳み、
 左腕は絞り込んでバネを作り、左にドボン。
②絞った左腕を開放する=左腕を掻く力+体幹の回転力で 抵抗による「足掛かり」と、
 水面近くに来た胴体の生む浮力と、ドボンの勢いが生んだ艇自体の回転力 を合力して、
 これを支えに 前屈から 腰を伸ばす動きで、艇を一気に起こし切る。
 写真では艇はすでに回転方向に直角を超え、45度まで起きている。
(ここまでは出来る、ここからが…あきませんねん)
③まだ頭は水中に残したまま、左右上腕を一直線として、胴体も真っ直ぐのまま、
 T定規の様なイメージで(左右とも側屈はまだNG、⑤のACTで側屈が出てくる)
 ②で作った起き方向モーメントと、右肘をスウィープして生れる支えを最大限に利用し、
 臍のあたりで作った矢状面の軸を中心に、まず水中の左上腕を艇上に乗せ、
 左舷側に向かって左脇下を、誰かに掴まれて引っ張られるイメージで、
 T定規のままで ズリズリと上体を1/3ほど(左肩甲骨まで)載せます。
 この時は重量のある後頭部は水中、目線も曲げた肘を見続けて回転方向と反対に維持。
 この時目線が回転方向を向くと、ロール動作終盤でヘッドアップするのと同じ仕組みで
 艇を再沈没させる方向にモーメントが働くようです。
④更に艇上に体を乗せて行きます、具体的には
「右肘:水中、背骨:右舷側に乗る、左腕:左舷側から外下方に沿わせつつ突き出す」
 ですが、この形になると再沈モーメントが大きくて、転覆してしまいます。
 小さくて分かりにくいですが 図④の赤い丸と図⑤の青い丸を比較してみると、
 微妙に青い丸の舷側が広い=再沈モーメントが生まれている事が分かります。
 そのモーメントは「上体を水中から引き上げた=浮力が減少した」事と、
 「上体が艇上に大きく乗る事で、重力線が再沈方向に大きな矢印で発生した」事の
 合算によって発生すると思われます。
⑤それに対する手当てとして頭蓋の質量と、側屈のパワーを利用します。
 ④-⑤間の小さな囲みで示しましたが、④より⑤の方が狭角となっています。
 つまり④のポジションになった結果生れた 再沈方向へのモーメントを打ち消す為に
 胴体のT定規状態を解除し、体幹部をムチの様に撓らせながら左側屈させる事で、
 左手のThrow動作と、右肘のカチ上げ動作を産み出し、
 頭蓋を後頭部から左舷方向に振り上げる形で、一連のActを連動させ合力させます。
 この際 起こし方向のモーメントを邪魔しない為に、目線は曲げた肘に固定したままです。
⑥腰の位置はそのまま替えず(替えると沈する)に、起こし方向のモーメントに乗って、
 左ウェスト部分を折り目に側屈させて、残りの上体を艇上に乗せていきます。
 それと同時に後頭部を左舷側方向に落とし込み、モーメントを強化します。
⑦上体は乗り切ったけど、まだ腰のポジションが右に寄りすぎている図です。
⑧肘をカチ上げ、重心を更に左に乗せてモーメントを強化してから、
 頭蓋を初めて右方向に向け、その動きで腰の重心を右坐骨から仙骨中央に移し、
 重心を安定させます … と、師匠はこんな事をやっているのでは?と愚考します。

順番から言えば図の③の師匠の様に、艇の右エッジに巧く左肩甲骨を乗っけられないと
そこから先に話が進みません。
でも③のActって冷静に観察すれば、上の図の「バランスからの挙げ」の左端の図と
「ほとんど一緒」とまでは言えませんが(肘の曲直の差は大きい)動きは近いです。
つまり ThrowWeightにするべき左手の意識が曖昧だから縮こまって役目を為してないとか、
脇優先でズリ上がる所が 肩口優先になって 重心が高くなってしまっているとか、
フォームが乱れて矢状面の軸が狂うであるとか、バランスからの挙げでは出来ている事が、
エルボーロールに対する苦手意識から出来てなくって、再沈している可能性が高いです。
であるならば…次回の練習では、右肘を曲げてのボディバランスにチャレンジですね。
その際 左掌を煽って浮力を生む事は、まあアリで良いのでは?って事で。

で、コレが安定させられるようになったら、次の段階として
「背骨まで艇の右エッジにズリ上げる。その結果生れる 再沈モーメントを打ち消す為に
 左手のThrow、右肘のカチ上げ、後頭部リードでの頭蓋の振り上げを連動させる。」に
トライ ですね。
6月14&15日の週末にキャンプ込みで、女木島(鬼ケ島伝説の島ですな)から
大槌&小槌島を廻って来ました、総移動距離 約34km。

  鬼さん

去年の今時分に、ほぼ同じルートで、面子も同じバラキさんとで
男木島の灯台下でキャンプをしました、見え難いですが下の写真の赤丸です。



去年の この折は雨天曇天で、あまり快適な道行きではありませんでしたが、
今年は 煙ったような明るい曇りで、暑過ぎずGOODなコンディションです。
で、今回は時間的な余裕があったので、隣の女木島まで足を伸ばします。
地図の「野営場」って表示に ここかいなあ どんなかいなあと思ったら
「いや、そこではなくってフェリー乗り場の横のキャンプ場です」との事。

出港地は、バラキさんの地元の日比、僕の仕事の都合で15:30集合です。
15:55出港、大潮がガッツリ後押ししてくれて すこぶる快調だったのですが、



なぜか男木と女木間の海峡(加茂ケ瀬戸)で唐突に波が暴れだして
ゲッソリHPを削り倒されました。
波頭で顔を叩かれたのは久し振り、いや川ではザラでも 海では初めてかなあ。
そんなで終盤ヘロヘロになりながら約15kmを、2時間少々かけて到着しました。


 
キャンプ場は こんな ↑ で なかなか結構な趣です、神社もあるしね。
通年で1回100円のシャワーがあるよ、ただしキャンプは有料ね と、
香川県のレジャーマップには記載されていましたが これは誤りのようで、
料金の徴収も、シャワーの整備も、海水浴シーズンのみのようでした。
でも水道は使用可でしたし(否飲用)、WCも綺麗で、文句は有りません。

到着時は干潮間際のため、汀からキャンプ場まで距離があったので
荷降ろしせずに艇ごと50mほど運びます。
さあ設営と、先ずはバウハッチを開け、次にリアハッチを開けると…浸水~(泣。
どうもパッキンが皺になっているのを気付かずに蓋をした為のようです。
(翌日、丁寧にパッキンを架けたら、似たような海況なのに無浸水でしたから)
大急ぎで濡れた 寝袋、マットを干して、とりあえずテントを組みます。
日没が19:20なのでまだまだ明るい時間での設営です。
さて僕は ソロキャンプだと夜食は簡単にすます事がほとんどですし
食欲がなければ「イラネ」と抜いたりもしちゃいますが、
お友達と御一緒させて頂くと 何故か杯も箸も進むんですよね。
今回は「ホルモン饂飩 withがっつり韮」…美味いんですが字面だけで臭そうだ…
それにしても6月も半ばで夜が暖かなになってきたのでビールがうまいうまい、
しかもバラキさんの奢りの酒だから、余計に美味い!
食後はウクレレを1時間ほど弾き狂い、寝袋も乾いたので、10時過ぎに就寝。

15日は約20kmの移動予定で、正午ごろに潮目が変わるとの事。
更に帰りの道中で「五色台」辺りでのキャンプ地候補のスカウトをしたかったので
ちょっと早めの5:30起床、7:00撤収準備完了、バラキさんの用意が出来るまで
また1時間ほど3km対岸の高松に向かいウクレレを弾き狂い、8:00に出発です。

高松市

天気は良好でしたが風が少し強くて、五色台に着く直前30分は ず~っと波波波。
ただ航路を横切る際スムーズだったおかげで、体は兎も角、精神的には楽でした。
10時過ぎに五色台周辺海域に到着、日比から大槌小槌経由のキャンプに
ここかな~って浜を見つけました、ゲレンデ1ケ所 ゲットだぜ!です。

五色台

波でバテたのでこの浜で30分休憩後、瀬戸内を縦断して日比に丁度正午に到着。
今度は満潮なので楽々の荷揚げです。
MP3やGPS等の電子機器と、キャンプ用品を車に戻したら、30分少々の練習。
観光系カヤッカー道不覚悟の誹りは免れないでしょうが、お題を
「前回 会得したと思しき『フロント起きW掻きハンドロール』の確認

「シングルハンドロールの掻き手の軌道確認」 「G系ロールの確認」
「ボディバランスの確認」 「エルボーロールへの挑戦」 と決めて練習です。
シングルハンドロールは概ね勘を取り戻せたようで、軽い挙がりです。
その他の技も好調なのですが、やはりエルボーロールは糸口も掴めない… 
「フロント起きS掻きハンドロール」もあと一歩の詰めが、追い切れない…
この2つは ドーにも悩ましい現状です。
その後 バラキさんと児島の カッパ寿司で昼食後 解散。
今回も まったりと、良い週末でした!

記録:キャンプ5/10泊 ・ ぷかり12/30回
さて三原を後にして、さみしー気持ちで小佐木島の浜で 昼食です。
食欲は無かったのですが、ハンガーノック対策にゼリー飲料を摂ります。
GWツアーでは朝、昼共に軽い食事だったのにバテてエズきましたから
結論から言うと 長距離漕ぎの際の行動食は、これが正解の筈なのですが、
どうもゼリー飲料でのカロリー補給は カナブンにでもなったみたいで、
いささか陰鬱な気持ちになりますね。
ここで はっさく屋さんに「開いてますか?」と念の為にTEL、こちらはOK。
筆影山

因島に向かいながら ダブルで暗い気持ちで、この先の行程を見直します。
1)取り敢えず はっさく屋さんに向い、どんなモノか一つ食ってみる。
2)大した事無かったら手持ちの金で買える個数だけ買って、予定通りのコース。
3)旨かったらコース変更。真っ直ぐ出港場所に戻って財布を取りに行く。
そうこうする内に、因島大橋記念公園の灯台が見えてきました。
陸揚げすると目の前の斜面の上にオレンジの屋根が見えます、ここが目指すお店の筈…
「こんにちわ~ 電話したものです~」と声を掛けると
「電話下さったお客さん?あの小さな舟で三原から?この下まで?!」と
珍獣を見たぞ 系の歓迎を受けました、イモトアヤコがいたら狩られそうです。
で、まずは と はっさく大福を その場で頂きます、これは… 確かに美味いです。
近所で買った求肥タイプとは趣きが違う、僕は圧倒的に こっちの方が好きです。
プラン変更です、20個取り置きを御願いして まっすぐ出港地に向かう事にします。
変更後

ただカヤックで上の図の青いコースを1.5往復するとなると
時間が3時間では きか無さそうです。
決定時点が12時半、そこから16時帰港、17時撤収完了、19時前帰宅…
出来なくは無いですが気が向きません。
一方出港場所に戻った時点でツアーを終了させると、本日の距離は
41km程になってしまい、GWからステップアップ出来なかった事になります。
折衷案として「立花から再度 艇を降ろし、海峡を渡り、少し距離を稼ぐ」とします。
これで5.5km加算。

出港場所に14時前に到着、大急ぎで車載して 因島大橋の袂 立花の砂浜に。
14時15分に乗艇、まずは距離を稼ぐのに「布刈鼻」に。
潮流の具合を見ようと思ったのですが、潮止まりで穏やかそのもの、残念。
そこからグルッと回って、先の はっさく屋さん下の砂浜に上陸、
3日保つって事なので、家族の分と、いつも物を下さる患者さんの分を
合わせて 買い込んでクーラーバッグに詰めます。
そこから少しスカウトして、立花に帰還、この間約1時間。
結局 この日の総距離は47kmと中途半端な距離で終わりました。
まあ おおよそ50kmと言う事で よし としておきます。
1個130円は激安!

今回 学んだこと
A)長漕ぎは早起きに限る
 ※すごく気が楽でした
B)早起きをしたら、寝惚けていると思うべし
 ※替えのズボンと靴も忘れてました、トホホです
C)ゼリー飲料は種類を替えて携行するべし
 ※同じのにしたら飽きちゃって、気分が余計暗くなりました
D)翌日への影響を考えて、長漕ぎは連休の初日にするべし
 ※翌日はボロボロで仕事にならない…

次回は「55km」の予定です、学び D)から実行は7月20日。
ところで このはっさく大福、7月中は販売するらしい…
次回の長漕ぎも因島エリアにしようかな。
6月8日の日曜日に、因島銘菓「はっさく大福」を買い出しに行きました。
うちのお客さんに「土産に持っていったら旨いと好評だったよ」と聞いたからです。
実は「八朔が入った大福」なら、うちの近所のユメタウンさんでも扱っていて、
僕も既に食してはいたのですが、正直言って「…ふーん」って感想でした、
悪くは無いが、ま こんなものか と。
で、僕が食べた尾道市街地エリアの和菓子屋さん謹製のはっさく大福は
アウターが求肥だったせいか、果汁が染み出てちょっと うーん だったんです。
でも こちら因島産はモノホンの餅で包んであるとの事で、食べログ他によると
「モノが違う」んだそうです、ではでは と行ってみました。
どうやって行くかというと… 「島」産ですから 当然カヤックです。

さて話は変わりますが、今年の長漕ぎの目標は「60km漕破」としています。
なのでそこそこの距離漕ぎを数回はやって体を慣らしておかないとマズイんですね。
去年は事前のトレーニング無しで、いきなり「50km」を漕いで、
小指の爪下は内出血するワ、指は握った形から伸びないワ、
全身から疲れは取れないワと、2週間ほどボロボロになって 大いに懲りました。
そして梅雨や真夏時の気候の厳しさを考えると、慣らし時期は今しか無い訳です。
で、今回の買出しの予定距離なんですが… 同じく 「50km」です。
HeyYou! 懲りてないのかい SameなDistanceだぜ?! ですが、
GWの荷物満載での 40km往復で、そこそこ慣れたんじゃないかな と、
その点 今回は空荷だから大丈夫でしょうよ です えいやあ。
前回の長漕ぎで学んだ教訓から、ペースは 6km/h前後で 流しましょう、
小休憩は2時間毎に1回、大休憩を昼過ぎに30分しっかり取りますよ、
すると9時間足らずの漕ぎになりますが、早朝6時に出航する事で、
時間的な=気持ち的な余裕の確保と、暑い中での漕ぎは終盤のみですよと、
これならOKでしょうよって話です えいやあ。
そんなこんなで、この買出しと トレーニングのコラボが今回の趣旨となった訳です。

さて、そもそもですが長距離漕ぎの ナニが楽しいの?ですが、
実はそう楽しくないんですよね、漕いでて楽しいのは25km位までかな。
じゃあ「苦しみに似たり」な事を何を好き好んでやるのよ?ですが
「やったぜ!俺はやりきったぜ!」ってな自己満足なのでしょうね。
そんなで基本的にキツくて苦しいものですから 僕は毎回、
30kmを越えた辺りで「何でこんな事やってんだろ(溜息」状態になり、
35kmを越えた辺りで、修行モードに突入して無念無想になります。
なので ツアーでは、見知らぬ海を漕ぐ事は 楽しみであり歓びであるんですが、
こと 長漕ぎについては、ペースを狂わせるストレスにしかならないんですね、
つまり 漕ぐのん以外に気ぃ使うんはイヤやねん です。
かと言って、ワガママな話ですが マンネリ化した行程だとダレてしまって
これはこれで苦しくなってくるので、ルート設定には毎度悩みます。
だから馴染みのエリア かつ 若干の目新しさも有るよって形で選定したのが
コチラ ↓ 題して「JRで見ている海を、逆から観てみよう!」です。


具体的には、向島の干汐海水浴場から出発、向島東岸から時計逆方向に廻り
岩子島東の水道を下りつつ出航場所のスカウトをします。
(その候補の最右翼が厳島神社の前の浜だったのですが、駐車が難しそうです。
 うーん佐木島東岸へのアプローチに良いかと思ったのですが
 ここは素直に因島まで車を運ぶのが吉なようです。)

岩子島厳島神社

そこからJRと並走して三原市役所まで行って折り返し。
小佐木島で休憩した後、細島をかすめ、因島大橋記念公園で上陸、
大福購入後、梶ノ鼻まで進み、真正面の 横島のドルフィンビーチで休憩、
あとは真っ直ぐ出航地に戻るプラン「でした」。

さて 「はっさく屋」さんに買出しの朝です、当然 頭の中ではB.B.クイーンズの
「だ~れにもな~いしょで~」の 歌声が響いています おぅいぇぃ。
行程に余裕を持たせる為、4時30分起床、現地5時40分着、6時出発。
潮流は ほぼ問題なく、風も10時頃少し吹いた位で、極めて順調、極めて快適。
まあ そもそも若潮なので あまり潮向きには神経質になる必要は無いのですが。
7/26日に尾道の市役所前の水道で4桁打ち上げる花火大会があるので
その観覧場所と、キャンプ地のスカウトもしてきました。
(向島側の「大元旅館」さん脇がビューポイントとしては善いかと思われます。
 キャンプ地は戸崎の浜が有力ですが、大潮が近い時期なので
 標高が低そうな点が気がかりです。いっそ加島まで戻った方が無難かも。)

さて、何を好き好んで三原市役所の横まで行ったか ですが、
実は「八天堂」さんのクリームパンも買おうと思ってのルート取りでした、
観光系カヤッカーの面目躍如たるところです。
(それにしてもこの「観光系」って響きはヨロしいですね、ヌルい僕にぴたーりです )
上陸可能な場所を見つけ、さあお金は と防水ケースを手にしてみると
妙にガサガサします、開けてみると小銭しか入っていません、ウグエ~っ
早起きにしたのがココでは災いしました、完全に寝ぼけていた…。
手元には1000円程の小銭のみ、両方共買うには心細い金額です。
八天堂は新幹線の駅でも買えますが、大福は現地でしか買えません。
ここは「パンがダメなら お菓子を食べれば良いじゃないの?」の
マリーアントワネットの言葉通り、はっさく大福を選び 三原を後にしました。 


後編に続きます。

記録:キャンプ4/10泊 ・ ぷかり10/30回


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