「エルボーロール考 第1回」では ニコちゃん師匠のMoveを解析して
「バランスからの挙げ」の起動動作と、
「エルボーロールの体幹ズリ上げ」の起動動作は、
極言すれば「肘の曲直の差だけじゃねえの?」との仮説を建ててみました。
それを踏まえて、第1段階として「右肘を曲げてのT字バランス」を練習し、
第2段階として「ダイブしての上記」を練習し、安定させられる様にまでします。
そこまで出来たらロール動作を 第3段階として練習します。
すなわち まず変形T字バランス状態のまま「艇右エッジに左肩甲骨が引っ掛かる」
形となるまで体幹をスライドさせた上で、このままでは再沈モーメントが発生するので
体幹の側屈力と、頭蓋の質量を使って「艇右エッジに背骨までズリ上がる」形に進み、
更にヒップスナップを使って、体幹を 上方の脇下からリードする形で艇上に載せ切る…
これでエルボーロールは完成じゃないか? ってな考察でした。
前回の記事を書いた後で思い出したのですが、
たしか「Quajaq JPN」さん(http://www.qajaq.jp/index_j.html)の主催する
ロールコンペのレギュレーションでの エルボーロールの項目で
「T字バランスからタイミング計って上げてもカウントしないからね(出典未確認…)」と
有ったように思いますし、って事は 肘を曲げたT字バランスから艇に上がる事は、
比較的簡単な事だって言う傍証でもありますよね、ありませんか?。
って事は 逆読みすれば、サイドバランスから肘を曲げた状態で一気に上げれば
それはすなわちエルボーロールだよって事の傍証にもなりますよね、なりませんか?。
ここまで書いてきて、机上での理屈では、何だか今すぐにでもバシっと
挙げられそうな気がしているのですが、さてACTではどうだ!?って話です。
結論から言うと畳上の水練でした、全然ダメ、そもそもT字バランス自体が怪しい。
さすがにパドルやノルサックを持てば静止安定しますが、
フリーハンドでは、右掌で煽り続けていないと顔がギリでしか海上に出ません。
左ハルを左爪先で艇内から踏みつけて、より左に倒せば良い話なのですが
この日はバウストールの練習もしたかったのでポケロケを持って行ってまして
コーミング周辺がボリューミー=高さが有るためシオンより踏み難いんですね、
終わりがけには足底筋が痙攣しそうになったぐらいですから。
30分程でなんとかフリーでも静止安定出来るトコロまで勘が戻ってきたので
「右肘を曲げてのT字バランス」ですが…コレジャナイ感が満載。
以前は腕組みしてもOKだったんだけどな~それより難易度は低い筈なんだけどな~
で、これはNGなのかもですが、左掌を時々煽って浮力を確保してやっとでした。
こんなじゃ無理して先に進んでも意味が無いと判断。
「ダイブしてのT字バランス」は素直に右掌の煽りを使って浮いてくる形で練習。
出来る事は出来ましたが、やはりコレジャナイ感が…
次回は煽るタイミングを見なおしてみるのと、仰向けから左掌で煽ってみるのと、
一旦うつ伏せになってから左掌で叩いて起こすの、3タイプを試してみます。
ああ、先は長い…
バウストールは1回まぐれで出来ました、一瞬ですが。
その後は2度と出来ませんでしたが… 立ちそうなトコロまでは行くのですが
どこでどうバランスを取れば良いのかが、まだ全然です。
あるいは、バランス練習のためにフィッティングを甘々にしているのが
そもそも間違っているのかもしれませんが。
これまた、先は長い… 還暦までにできるかな?です。
で、どんな一日だったか です。
「雨が降ると濡れちゃう~」とキャンプを中止して暇になった22日の日曜日に、
これらの 仮説、考察、傍証を引っ提げて、いつもの浜に正午から練習に行って来ました。
この日の夕方は娘キノコの塾の面談予約をしていたので、近場にGOな訳です。
曇天模様
この浜は出港所としては御機嫌なのですが、練習場所としては少し苦しい点が有ります。
BODとかは そんなでも無いかもしれませんが、何しろ瀬戸内の潮流の分水嶺であり、
しかも高栄養を誇る芦田川の河口すぐ脇ですから、海水の透明度が皆無に近いのですね。
さていつもは殆ど無人の浜なのですが…子供達と保護者さん方で結構賑わってました、
なんでも「田尻を愛する会」と言う地元愛の啓蒙活動だそうです。
邪魔にならないように一つ隣の浜に移動して練習です。
移動先の入江のほうが深いからなのか、水はさらに透明度を欠いていて
3ケ月位水を変えていない金魚鉢の中の様なありさまです。
まあ瀬田川みたいに傷が何時までも治らずにグジュグジュするような実害はないから
時間がない時はココを練習場所にしていたのですが、実は今回はソレが裏目に出ました。
僕の腕時計は1万円足らずで買ったprotreckの一番安価なタイプ「でした」。
水に浸かる事を前提とした練習だと、どうしてもパドジャケの袖に海水が貯まります。
腕時計をしていると、排水が煩わしくなります。
従って練習の時はスカートの上面バンジーに留めていたのですが、落としたようです、
艇を挙げてふと見ると『無いじゃん!』、一瞬前までは確かにそこに有ったのに。
ロックが外れているのに気付かず、フロント起きの際に体でズッた時に外れたと…
うーん 考え難いんだけどなー、でも無いのは事実だしなー。
30分ほど落下地点と思しき辺りを探しましたが、何しろ「透明度ゼロ」です
徒労に終わりました orz。
ひとしきり探して体が冷えた事と、お気に入りの時計を無くした事で、
やる気メーターがゼロに、予定より30分早く切り上げて14時30に撤収です。
そして綾小路きみまろ氏の言う通りでした、
悪いことは重なるものです、タオルを忘れて体が拭けません、Tシャツで代用します。
悪いことは重なるものです、車庫に車を入れる際に側面下部を擦ってしまいました。
悪いことは重なるものです、タンスの角に足の小指をぶつけて爪が割れました、痛い。
悪いことは重なるものです、チワワが腹を下して布団の上に点々とビチットが…
あまり 良い週末とは言えなかったですね、こりゃ。
これは今回は近場だからだと舐めて掛かって、ケーキもコーヒーも持たずに
スパルタンにストイックに練習だけしたら、とっとと帰ろう などと
観光系カヤッカーに有るまじき心掛けだった事への祟りではなかろうかと。
これからは心を入れ替えて、より軟弱に、より多くのACTをパラレルに
取得するべく精進しなくっちゃ と改めて心に誓いました、許してね 観光系の神様。
そうそう、面談内容ですが 娘の志望校については心配は要らないから、
親は このまま勉強の「邪魔をしないように」と だけ 御指摘を賜りました。
5月の運動会の応援団で、勉強の為の時間と体力を削られているのを
横で見ていましたから少し心配だったのですが、まずは一安心。
前期:岡大、後期:広大 で進めましょうって事で方針を確定。
記録:キャンプ5/10泊 ・ ぷかり15/30回 丁度目標の半分ですな。。。
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